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フランスのレッド・フォックスから、71年のセカンド「ピース・フォー・アワ・タイム(1～7曲目)」と72年のサード「ウォーム・ダスト(8～13曲目)」のカップリング2in1CDでのリシュー。表スリーヴは2作品を縦に並べたものだが、中に単独スリーヴも載っている。ウォーム・ダストはヨークシャー州シェフィールド出身のグループで、英国然としたサウンドでマニアやコレクターには一定の人気がある存在。何より、ポール・キャラック(ex.エイス,マイク・ラザフォード＆ザ・メカニクス,スティーヴ・ハケット,ロジャー・ウォーターズ,ロキシー・ミュージック,etc)が在籍していたことで知られているかも知れない。本作は、前述の通りセカンドとサードのカップリング盤で、オリジナルはセカンドがUKトレンド、サードがドイツのバスフ/BASF、プロデュースは共にジョン・ウォーズリー。セカンドは、前作からのキャラック、ドランスフィールド・ウォーカー、ジョン・サージェイ、アラン・ソロマン、テリー・コマーに、新たにキース・ベイリーを加えた6人編成で、ティモシー・リアリーの著作『ポリティクス・オブ・エクスタシー』をモチーフに、戦争と平和をテーマとしたトータル・コンセプト作品。ブラスとオルガンの効いた太いB級アングラ・ジャズロックを展開していて、曲によってはかなりカッコいい。サードは、デイヴ・ペッパーが出戻ったファーストと同じ6人編成で、わりと軽快なレイドバック感があって、例えば初期イフやウォルラスあたりにも通じるブルージーで泥臭い印象。このバンド、知名度は低いかも知れないが楽曲も演奏もしっかりして真っ当で、どちらもB級サイケ・ジャズ・ロック系の好盤と思う。
輸入盤／デッドストック入荷
(Progressive/Psyche,Blues,Jazz Rock / Jewel-case CD(2001) / Red Fox/France)
Dransfield Walker(vo,hmca,vib,per)
Paul Carrack(org,p,per,vo)
John Surgey(sax,fl,oboe)
Alan Soloman(sax,fl,clnt)
Terry Comer(b)
Keith Bailey(ds,per,vo)2nd
Dave Pepper(ds,per)3rd
Produced by John Worsley(2)
収録曲目
"Peace For Our Time" :
01.Blood Of My Fathers
02.Winds Of Change
03.Justyfy, Things Your Hands Have Done
04.Rejection
05.Very Smalll Child
06.Song For A Star
07.Peace Of Mind
"Warm Dust" :
08.Lead me To The Light
09.Long Road
10.Mister Media
11.Hole In The Future
12.A Night On Bare Mountain
13.The Blind Boy Pt.1-Pt.5
