フランスのレッド・フォックスからのリシュー。ウォーム・ダストはヨークシャー州シェフィールド出身のグループで、あまり知名度はないが英国然としたサウンドでマニアやコレクターには一定の人気がある存在。何より、ポール・キャラック(ex.エイス,マイク・ラザフォード&ザ・メカニクス,スティーヴ・ハケット,ロジャー・ウォーターズ,ロキシー・ミュージック,etc)が在籍していたことで知られているかも知れない。本作は、70年にUKトレンドからリリースされたファースト・アルバムで、メンバーは、キャラック、ドランスフィールド・ウォーカー、ジョン・サージェイ、アラン・ソロマン、テリー・コマー、デイヴ・ペッパーの6人編成、プロデュースはスウェガス等を手掛けたジョン・ウォーズリー。オリジナルは2枚組だったので2in1CD。全体に、サックスとフルート、オルガンの効いたジャズ・ロック系のサウンドを展開していて、サイケ色のあるヴァーティゴ系のB級ブリティッシュ然とした印象。ベガーズ・オペラのマーティン・グリフィスのような唄いまわしのボーカルや、ツボを押さえたキレのよいオルガンが、ブルージー&ジャジーな楽曲といい感じのマッチングを見せていて、暑苦し過ぎない管楽器の捌き方もいい塩梅。ともすると似た調子の曲が多く、その意味では多少飽きがくる人もいるかも知しれないが、オルガン・ロックとしても聴ける印象の演奏はわりと素直にカッコよく、雰囲気のよいスリーヴも含めジャズ・ロック色のあるサイケ・プログレとして、捨て難い味わいを放つ好盤と思う。
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輸入盤/デッドストック入荷
(Progressive/Psyche,Blues,Jazz Rock / Jewel-case CD(2001) / Red Fox/France)
Dransfield Walker(vo,harp,g)
Paul Carrack(org,p,g)
John Surgey(sax,fl,oboe,clnt,vib)
Alan Soloman(sax,fl,oboe,p)
Terry Comer(b,g,rcdr)
Dave Pepper(ds,per)
Produced by John Worsley
収録曲目
01.Turbulance
02.Achromasia
03.Circus
04.Keep On Trucking
05.And It Came To Pass
06.Loosing Touch
07.Blues For Pete
08.Man Without A Straw
09.Wash My Eyes
10.Indian Rope Man