(中古/USED CD):88年の日本ワーナー・パイオニア盤/国内盤・廃盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=A / DISC=A- (スリ傷少、再生に影響なし)
イエスは、トニー・ケイ(ex.バジャー,ディテクティヴ)が在籍していたマーベル・グリアーズ・トイショップを母体とするグループで、67年末頃に元ザ・シンのクリス・スクワイアが加入して主導権を握った後、同じく元ザ・シンのピーター・バンクス(ex.フラッシュ,エンペラー,etc)、元ウォリアーズのジョン・アンダーソン、音楽雑誌のメン募広告に応募してきたビル・ブルーフォード(ex.キング・クリムゾン,U.K.,アースワークス,etc)等が次々と参加し、68年の夏頃にグループ名をイエスに改名する形でロンドンで結成された。ある意味解説不要のプログレ界のビッグ・ネームの1つ。本作は、71年にUKアトランティックからリリースされたフォース・アルバムで、ライナーは大森庸雄(LPレコード時代のを転用)、歌詞付、邦題は「こわれもの」、フォーエヴァー・ヤング・シリーズ。メンバーは、前作からのアンダーソン、スクワイア、ハウ、ブルーフォードの4人に、新たにリック・ウェイクマン(ex.ストローブス,etc)を加えた5人編成、バンドとエディ・オフォードの共同プロデュース、スリーヴ・デザインはロジャー・ディーン。次作「危機」と共にブリティッシュ・プログレを代表する解説不要の著名盤。派手だがワンパターンのウェイクマンのキーボード群が、幾つものアイデアを1曲に詰め込むタイプの楽曲と上手いマッチングをみせていて、結果として華麗で華やかなサウンドになったという印象。「ラウンドアバウト」、「南の空」、「燃える朝やけ」はほとんどハード・ロックといってもよい程に派手でノリがよく、嫌味のないキャッチーさと程よいプログレ感があって、非常にわかりやすいカッコよさを放つ。さらに、「天国への架け橋」と「ザ・フィッシュ」も小曲ながらかなりの佳曲で、わりと文句なしの好盤と思う。余談だが、本盤の音質は迫力があってけっこうよかったりする。
国内盤
(Progressive/Heavy Symphonic,Hard / Jewel-case CD(1988) / Warner Pioneer/Japan)
Jon Anderson(vo,per)
Steve Howe(g,vo)
Rick Wakeman(p,org,syn)
Chris Squire(b,vo)
Bill Bruford(ds,per)
Produced by Yes & Eddie Offord
収録曲目
1.Roundabout/ラウンドアバウト
2.Cans And Brahms (Extracts from Brahm's 4th Symphony in E Minor Thir)
/キャンズ・アンド・ブラームス (ブラームス:交響曲第4番ホ単調第3楽章)
3.We Have Heaven/天国への架け橋
4.South Side Of The Sky/南の空
5.Five Per Cent For Nothing/無益の5%
6.Long Distance Runaround/遥かなる想い出
7.The Fish (Schindleria Praematurus)/ザ・フィッシュ
8.Mood For A Day/ムード・フォー・ア・デイ
9.Heart Of The Sunrise/燃える朝やけ