(中古/USED CD):01年のUKエドセル・レコード盤/輸入盤・廃盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=A / DISC=A
ウッズ・バンドは、食べ物や生活習慣の違いから揃ってスティーライ・スパンを辞めたゲイ&テリー・ウッズ夫妻が、70年にアイルランドに戻って結成したグループで、本作は71年にUKグリーンウイッチからリリースされた唯一のアルバム(03年に再結成アルバムをリリースした)。メンバーは、ウッズ夫妻、エド・ディーン、パット・ナッシュの4人編成を基本に、曲によってジョン・ライアン、プロデュース兼任のトニー・リーヴス(ex.コロシアム,グリーンスレイド,カーブド・エア,etc)のゲスト参加がある。概ね、バンド感が担保されたエレクトリック・トラッド調のサウンドを展開していて、リーヴスのプロデュースということもあってか、アイリッシュというよりはわりとブリティッシュっぽい趣が強く、曇り空的な重く湿ったトーンが支配的な印象。その意味では、適度な哀愁と翳りが心地好い郷愁感を放っていて、いい塩梅のバンド感も含めサウンドの方向性は初期スティーライとそれ程違っておらず、脱退の要因はやはり音楽性以外のところにあったのではと思われる。ギターやマンドーラ等の弦楽器を軸に、コンサーティナ、ハープシコード、ダルシマ、ボーラン、オルガンを適時織り交ぜたアンサンブルは、トラッド的ギスギス感がフォーク・ロック的演奏に収束していて、わりと上等でカッコいい。例えば、プランクシティや初期クラナド辺りとは少し味わいの違うアイリッシュ・トラッド&フォーク系の好盤で、プログレ方面のリスナーも楽しめるかも知れない。尚、何故かはわからないが1,2,5,8曲目の曲順がシャッフルされている。
輸入盤
(Trad&Folk/Irish&Electric Trad,Folk Rock / Jewel-case CD(2001) / Edsel Records/UK)
Terry Woods(vo,mandola,g,ctna,b)
Gay Woods(vo,ctna,dlcmr,harp,bdln)
Ed Dean(g,b,hpcd)
Pat Nash(ds,vo)
Tony Reeves(b)
John Ryan(org,p)
Poducerd by Tony Reeves
収録曲目
1.Noisey Johnny
2.Dreams
3.January's Snows
4.Lament And Jig:
a.Valencia Lament
b.Apples In Winter
5.Over The Bar/Road To Athy
6.As I Roved Out
7.Promises
8.Everytime