(中古/USED CD):89年の日本フォノグラム盤/国内盤・廃盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=A (シミ微少) / DISC=A
フラワー・トラヴェリン・バンド/FTBは、内田祐也が世話役となって元ビーバーズの石間秀樹、元491のジョー山中、元タックスマンの上月ジュン、元フラワーズの和田ジョージの4人で結成されたグループで、70年代初頭のジャパニーズ・ロック勃興期の一翼を担ったビッグ・ネームの1つ。ミッキー・カーティス&サムライは、ロカビリー三羽ガラスとして名を馳せたカーティスのクレイジー・ウエストが、63年にシティ・クロウズ、66年にヴァンガーズ、67年にサムライと改名していったグループで、70年に帰国するまでヨーロッパを拠点に活動、帰国後も71年まで活動を続けた後解散した。本作は、『伝説の日本のロック・コレクターズ』の『ハード・ロック創世記』シリーズの1つで、「二人の首領(ドン)」と題して、内田祐也(フラワー・トラヴェリン・バンドのファースト全曲)とミッキー・カーティス(サムライのセカンド/1曲カットあり)をコンパイルした変則スプリット2in1CD盤。89年デジタル・マスタリング音源、歌詞掲載ブックレット付。メンバーは、FTBが前述の石間、ジョー、上月、和田の4人編成、プロデュースは内田祐也、サムライがカーティス、ジョー・ダーネット、ジョン・レッドフォーン、山内テツ、原田裕臣の5人編成。FTBは、「ブラック・サバス」、「21世紀の精神異常者」、「ルイジアナ・ブルース」、「朝日のあたる家」などほとんどがカヴァー・ナンバーで、セカンド以降の独自の和製サイケ・プログレ・サウンドへの試行錯誤の状態にあった時期だが、石間のギターにはその萌芽が感じられる。サムライは、ブルース、ハード・ロック、サイケ、プログレの折衷に、曲によって沖縄民謡風味やブリティッシュ・トラッド風味も取り入れた、少し散漫気味ながら面白いサウンド。テツはすでにファズ・ベースをブイブイと弾いていて、けっこう楽しめる。この後、テツはフリー、フェイセズ、グッドタイムス・ロール・バンドへ、原田はPYG、井上堯之バンド、ファー・イースト・ファミリー・バンドへ。
国内盤
(Progressive/Psyche,Hard,Blues,Trad / Jewel-case CD(1989 Re-master) / Nippon Phonogram/Japan)
FLOWER TRAVELLIN' BAND(フラワー・トラヴェリン・バンド):
ジョー山中(vo)
石間秀樹(g,sitar)
上月ジュン(b)
和田ジョージ(ds)
Producerd by 内田祐也
MICKEY CURTIS & SAMURAI(ミッキー・カーティス&サムライ):
ミッキー・カーティス(vo)
Joe Dernet/ジョー・ダーネット(g)
John Redforn/ジョン・レッドフォーン(kbd)
山内哲夫(b)
原田裕臣(ds)
Produced by Unknown
収録曲目
"FLOWER TRAVELLIN' BAND/Anywhere(エニウェア) (1970/1st)":
1.Anywhere - Louisiana Blues/エニウェア - ルイジアナ・ブルース
2.Black Sabbath/ブラック・サバス
3.House Of Rising Sun/朝日のあたる家
4.Twenty-First Century Schizoid Man - Anywhere/21世紀の精神異常者 - エニウェア
"MICKEY CURTIS & SAMURAI/Kappa(河童) (1971/2nd)":
5.Trauma/トラウマ
6.Same Old Reason/サム・オールド・リーズン
7.Who Was It?/誰だった
8.Vision Of Tomorrow/ビジョン・オブ・トゥモロウ