(中古/USED CD):00年のEUドローン・シンジケート盤/輸入盤・廃盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=A- (黄バミ感微少) / DISC=A- (スリ傷少、再生に影響なし)
タージ・マハル旅行団は、60年代にジョン・ケージやヨナス・メカス等と共にニューヨークのフルクサス運動に参加していた小杉武久が、69年の帰国後に結成したグループで、2枚のライヴ・アルバムのリリースとオムニバス盤「OZ・デイ・ライヴ」に参加して76年頃に自然消滅した。本作は、00年にEUドローン・シンジケートからリリースされた発掘ライヴ盤2枚組で、おそらくブートレグ盤。タイトル通り、71年7月にストックホルム近代美術館で開催された総合芸術展「ユートピア&ヴィジョンズ 1871-1981」において、会場内に設営されたジオデジック・ドーム内で行われたライヴ・パフォーマンスを収録したもので、メンバーは、小杉武久、木村道弘、土屋幸雄、小池龍、永井清治、長谷川時夫の6人。メンバーの過半数が基本的にミュージシャンではない集団による、アール・ブリュット的即興ドローン・サウンドを展開していて、楽器演奏のテクニックとは関係のないところでの成立というか、感覚とセンスによる浮遊する魂の発露としての音楽という印象。ヴァイオリン、チェロ、ギター等の弦楽器と、トランペット等の管楽器、ホーミーまたはお経のような人声等々を、エレクトロニクス変調させて淡々とドローンさせる、かなり異端なサウンドスケープ。ひたすら拡散していくタバコの煙のような浮遊感と、おそらく最初から着地する気などない不安定な宙吊り感と気色悪さが、結果としてある種の心地好さを生むという希有な方面で、バッド・トリップ系でありつつメディテーション・ミュージックとしても成立。決して一般的にウケるサウンドではなく、そうそう頻繁に聴くこともないかも知れないが、たまに聴くとけっこうハマったりする不思議な魅力を放つ。
輸入盤
(Psyche/Drone,Electronics,Strange / Jewel-case 2CD(2000) / Drone Syndicate/EU)
小杉武久/Takehisa Kosugi
木村道弘/Michihiro Kimura
土屋幸雄/Yukio Tsuchiya
小池龍/Ryo Koike
永井清治/Seiji Nagai
長谷川時夫/Tokio Hasegawa
Produced by Unknown
収録曲目
(CD1):
1.Live '71, Pt. 1
(CD2):
1.Live '71, Pt. 2