(中古/USED CD):07年の日本ダウトミュージック盤/国内盤・廃盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=A- (クタビレ感有) / DISC=A (スリ傷少、再生に影響なし)
高柳昌行は東京都出身のギタリストで、50年代初頭からプロ活動を開始、銀座のシャンソン喫茶「銀巴里」で音楽集団「新世紀音楽研究所」の主要メンバーとして活動するが、ヘロイン所持等で数度の逮捕され服役。60年代末に吉沢元治、豊住芳三郎とニュー・ディレクションを結成、他にも阿部薫やジョン・ゾーン等々との共演、自身のソロ・プロジェクト「アクション・ダイレクト」などなどで精力的に活動したが、91年に肝臓疾患で他界した。また、音楽活動と並行して営んでいたギター私塾の門下生には、渡辺香津美、山本恭司、大友良英などがいる。本作は、71年8月14日に千葉県成田市三里塚で行われた、高柳昌行ニュー・ディレクション・フォー・ジ・アート名義の「幻野祭」でのライヴ音源を収録した発掘ライヴ盤で、07年新規リマスター盤、マットエンボス紙&見開き紙ジャケ仕様、インサート入。この幻野祭のオムニバス・ライヴ盤「幻野」に、冒頭の6分程が収録されていたが、本作はタイトル通り40分程の「ラ・グリマ/涙」のコンプリート収録盤で、メンバーは、ギターの高柳、サックスの森剣治、ドラムの山崎弘のトリオ編成、プロデュースはダウトミュージック。終始弾きまくり、吹きまくり、叩きまくりが続く、非常に圧巻の爆発フリー・ジャズを堪能出来る。演奏が終わった後に「帰れ」コールの合唱が聞こえるが、演奏中も様々なモノがステージ上に投げつけられていたそうで、是非はともかくとして、高柳たちの攻撃的なエネルギー放射に、観客たちも煽られていたのかも知れない。余談だが、幻野祭は成田空港反対闘争の一環で行われた野外イベントで、どのステージも荒れる素地は十分にあった。台湾プレス盤
ダウトミュージック盤/国内プレス盤(Japanese&Taiwan-pressing CD)
(Psyche/Free Jazz,Experimental / Paper-Sleeve CD(2007 Re-master) / doubtmusic/Japan,Taiwan)
Takayanagi Masayuki(g)
Mori Kenji(sax)
Yamazaki Hiroshi(ds)
Produced by doubtmusic
収録曲目
1."La Grima"