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(中古/USED CD)：97年の日本ワーナーミュージック・ジャパン盤／国内盤・廃盤
(状態/CONDITION)：SLEEVE=A (黄ばみ感微少) / DISC=A
タイ・フォンは、ベトナム系フランス人のカーンとタイが中心となって74年に結成されたグループで、今やヨーロッパやカナダで大スターとなった、ジャン・ジャック・ゴールドマンが在籍していたことでも知られているかも知れない。本作は、75年にフランスのワーナーからリリースされたファースト・アルバムで、邦題は「恐るべき静寂」、「リ・バース・コレクション」シリーズ、ライナーは伊藤正則と林克彦、歌詞付、75年のアルバム未収シングル両面2曲をボーナス収録。メンバーは、カーン、タイ、ジャン・ジャック・ゴールドマン、ジャン・アラン・ガルデ(ex.アルファ・ラルファ,etc)、ステファン・カーサリューの5人編成で、プロデュースはジャン・マレスカ。タイ・フォンといえば、当時日本でもシングル・カットされた本作収録の必殺のプログレ・バラード、「シスター・ジェーン」が何より著名と思うが、全体にこれでもかといった甘く切ない哀愁を放っていて、ピンク・フロイド、ジェネシス、イエス辺りを基調としたドラマティックなアレンジと楽曲、ストレートな情感のこもったエモーショナルな演奏も悪くない。日本の演歌的情緒のロック的発露を、いわゆる『プログレ的情感』に求めるリスナーにとっては、例えばキング・クリムゾンの初期2枚辺りと同様に最も愛すべき洋楽プログレの典型という印象で、ここまで徹底すれば観念的センチメンタリズムも大きな説得力を持つというよい見本かも知れない。満ち溢れる文学青年的青臭さが、何はともあれ心地好くも捨て難い好盤と思う。英詞
国内盤
(Progressive/Symphonic,Pops / Jewel-case CD(1997) / Warner Music/Japan)
Khanh(vo,g,ac-g,sl-g)
Tai(vo,b,ac-g,syn)
Jean-Jacques Goldman(vo,g,ac-g,vln)
Jean-Alain Gardet(p,org,syn)
Stephan Caussarieu(ds,per)
Producerd by Jean Mareska
収録曲目
1.Goin' Away/ゴーイン・アウェイ
2.Sister Jane/シスター・ジェーン
3.Crest/聖使の羽飾り
4.For Years And Years(Cathy)/時の流れの中に
5.Fields Of Gold/黄金の草原
6.Out Of The Night/闇の彼方へ
bonus track(1975 single):
7.(If You're Headed) North For Winter/ノース・フォー・ウインター
8.Let Us Play/レット・アス・プレイ
