(中古/USED CD):90年のドイツ・レパートリー・レコード盤/輸入盤・廃盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=A- (プラケ爪跡・スレ少) / DISC=A
チューダー・ロッジは、イギリス人のジョン・スタナルドとオーストラリア人のリンドン・グリーン、アメリカ人のアン・スチュワートが70年にロンドンで結成したフォーク・ユニットで、本作は71年にUKヴァーティゴからリリースされたファースト・アルバム。ともかくも、内容よりもバカバカしい程のプレミア価格が付いたコレクターズ・アイテムとして、マニアの間ならずとも著名な存在。メンバーは、前述のアン、リンドン、ジョンのトリオ編成が基本で、曲によってダニー・トンプソンとテリー・コックスのペンタングルのリズム隊や、トニー・コー、グラハム・リオンズ等々の管・弦楽器隊が適時ゲスト参加、プロデュースはテリー・ブラウン。概ね、涼やかで洗練された牧歌的フォークを展開していて、曲によってはエレガントで上品な管・弦楽器を交えた、かなり上質なサウンド。晴れやかな管・弦楽器のイントロが素晴らしい1曲目や、儚く美しいくぐもったブリティッシュ・フォークの佳曲の7曲目、ホルストの「木星」のメロディが飛び出す11曲目等々も含め、全体にキラキラしたアコースティック・ギターのアルペジオの重なりやアンサンブルが非常に上手く、綺麗にハマったハーモニー・コーラスも非常に心地好い。あまりに流暢でソツがなく、ヴァーティゴの作品としてはアングラの香りや妖しさには欠けるが、涼やかなフォーク系としては申し分のない出来のよさを誇る好盤と思う。また、ボーナスの初収録のシングル音源もうれしい。
輸入盤
(Folk&Folk Rock/Progressive / Jewel-case CD(1990) / Repertoire/German)
Ann Steuart(vo,g,p,fl)
Lyndon Green(vo,g)
John Stannard(g,vo)
Danny Thompson(b)
Terry Cox(ds)
Sonny(african-ds)
Graham Lyons(bson,clnt)
G.Wareham(oboe)
Tony Coe(fl,clnt)
Douglas Moore(horn)
Mike Morgan(el-g)
Sergei Bezkorvany(vln)
David Marcou(vln)
Fred Buxton(vla)
Suzanne Perreault(cello)
Produced by Terry Brown
収録曲目
01.It All Comes Back To Me
02.Would You Believe?
03.Recollection
04.Two Steps Back
05.Help Me Find Myself
06.Nobody's Listening
07.Willow Tree
08.Forest
09.I See A Man
10.The Lady's Changing Home
11.Madline
12.Kew Gardens