(中古/USED CD):99年のS.F.C/ソリッド・レコード盤/国内盤・廃盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=A (プラケ爪跡微少) / DISC=A
佐井好子は奈良県出身の女性シンガー・ソング・ライター(SSW)&イラストレーターで、夢野久作や横溝正史、久生十蘭的な幻想感を放つ、ちょっと独特の世界を追求したアーティスト。本作は、75年のファースト「萬花鏡」と76年のセカンド「密航」のカップリング2CDで、99年新規リマスター盤、ライナーはJOJO広重、各スリーヴ&歌詞掲載ブックレット付、オリジナルはどちらも日本テイチク傘下のブラック・レコード。クレジット・メンバーは、ファーストが佐井、松元恒秀(ex.ザ・プレイヤーズ,マラカイボ,etc)、石川鷹彦(ex.六文銭,etc)、大野雄二、岡沢章、田中清司、ラリー寿永、平山万佐子、村岡実、堅田喜作、アレンジ&プロデュースは大野、セカンドは佐井、高中正義(ex.フライド・エッグ,サディスティック・ミカ・バンド,etc)、矢島賢、吉川忠英、松岡直也、高水健司、山木秀夫、アレンジ&プロデュース兼任のクニ河内(ex.ハプニングス・フォー,トランザム,etc)等々。随所に寓意が埋め込まれた御伽話的歌詞と、湿ったニュー・ミュージック的楽曲を、洗練されたジャジーなアレンジで展開する「萬花鏡」、東から西に向かっての何らかの旅を歌った、おそらくシルクロードがモチーフの歌詞と、ニュー・ミュージックとロックの狭間を行く個性的なメロディとコード進行の楽曲を、シタールやフルート、チェロ、ダルシマ、タブラ等も交えたエキゾティックなアレンジで展開する「密航」、どちらも『日本的な闇』を内包した独特のサウンド。好き嫌いは分かれるかも知れないが、アンバーな佐井のボーカルも含め、マニア好みの好盤と思う。大野やクニ河内の存在も大きい。
S.F.C/ソリッド盤
(Acid Folk/Progressive,New Music / Jewel-case 2CD(1999 Re-master) / S.F.C/Solid Records/Japan)
佐井好子(vo)all
松元恒秀(ac-g,el-g)1
石川鷹彦(ac-g)1
大野雄二(kbd)
岡沢章(b)1
田中清司(ds)1
ラリー寿永(per)1
平山万佐子(biwa)1
村岡実(shakuhachi)1
堅田喜作(taiko)1
高中正義(el-g)2
津村泰彦(el-g)2
矢島賢(el-g,ac-g,el-sitar)2
吉川忠英(ac-g)2
野間義男(ac-g)2
松岡直也(p,kbd)2
大谷和夫(p,kbd)2
高水建司(b)2
山木秀夫(ds)2
武田光司(ds)2
中川昌三(fl)2
生見慶二(dlmr)2
阿部雅士(cello)2
瀬上義之助(tabla)2
クニ河内(vib)2
新音楽協会(strings)all
Arranged & Produced by 大野雄二(1), クニ河内(2)
収録曲目
(CD1 "萬花鏡(1975/1st)"):
01.夜の精
02.冬の地下道
03.逢魔ヶ時
04.恋した人へ
05.椿は落ちたかや
06.酔ひどれ芝居
07.紅い花
08.二十才になれば
09.雪女
10.見果てぬ夢
(CD2 "密航 (1976/2nd)"):
01.Them~母さまのうた
02.鏡地獄
03.春
04.絹の道
05.人のいない島
06.眠りのくに
07.天使のように
08.漂流船
09.密航