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(中古/USED CD)：01年のデンマーク/EUメガ・レコード盤／輸入盤・廃盤
(状態/CONDITION)：SLEEVE=A (プラケ爪跡微少) / DISC=A
サヴェージ・ローズは、トマスとアンデシュのコッペル兄弟が中心となって67年にコペンハーゲンで結成されたグループで、初期はデンマークのジェファーソン・エアプレインと形容されるようなアート・ロック感のあるサイケ系のサウンドを展開していたが、70年代以降はプログレ色やブルース色が強くなり、73年の「ワイルド・チャイルド」リリース後に一度解散状態となって、78年の復活後はアシッド・フォーク的な独特のサウンドに変貌、80年代末頃からはさらにブルース＆ソウル系へとサウンドに変遷を見せながら現在に至っている。本作は、84年に前作から5年のインターバルを経てデンマークのネクソ・フォルラグからリリースされたイレヴンス・アルバムで、01年新規リマスターの多分初CD化盤。メンバーは、アニセッテ・ハンセン、トマス・コッペル、ジョン・ラヴンのトリオ編成を基本に、曲によってアニタ・オールソンのヴァイオリンやデンマーク共産党青年部のコーラスが入る。前述の通り、78年に本作の3人とペーア・フロスト(ex.ヤング・フラワーズ,ミッドナイト・サン)の4人編成で復活して、フロストは既に抜けてしまったものの、概ね北欧民族音楽色内包アシッド・フォーク系の延長線上という印象。イタリアやフランスの地中海音楽調のアコーディオン、トイ・ピアノ的響きの達者なピアノ、シンバルを使わないカホーン的なドラムに乗せて、アニセッテの祈りにも似た絞り出すようなシンギングが響き渡る、非常に内省的で美しいサウンド。デンマーク共産党のコミューンの中で、ある種のアイコン的存在となっていた時期だが、全体が懐かしいセピア調の郷愁感に収束する好盤と思う。アニセッテが描いたスリーヴも含め、ともかくも素敵。
輸入盤
(Acid Folk/Psyche,Blues,Progressive / Jewel-case CD(2001 Re-master) / Mega/Denmark)
Anisette Hansen(vo)
Thomas Koppel(acdn,p)
John Ravn(ds)
Anita Olson(vln)
Marxistisk-Leninistisk Ungdom(KUF)(choir)
Produced by Savage Rose
収録曲目
01.Vi Kaemper For At Sejre (We Struggle To Win)
02.Sov, Lillesoster, Til Morgengry (Sleep Little Sister Until Dawn)
03.De Vil Alle aere Med (They Will All Be Present)
04.Langdans
05.Spansk Soldatervise (Spanish Soldier's Song)
06.Rabet I Natten (The Call In The Night)
07.Kommer I Snart! (Are You Coming?)
08.Slavesang (Slave Song)
09.Gadens Stjerne (The Star Of The Street)
10.Lindo
11.Dit Ansigt (I Istedgades Blinkende Skakt) (Your Face)
12.Det Er Tid Nu (It's Time Now)
