(中古/USED CD):96年のUKブループリント盤/輸入盤・廃盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=A / DISC=A
UKのサイエンス・フリクションからのリシュー。ロイ・ハーパーはマンチェスター出身のシンガー・ソング・ライター(SSW)で、路上でブルースを弾語りながらヨーロッパを放浪した後、65年頃からロンドンのフォーク・クラブで歌うようになり、66年にファースト・アルバムをリリースした。現在でも、ピンク・フロイドやレッド・ツェッペリンのメンバーの他、ケイト・ブッシュやジョニー・ライドン等、多くのミュージシャン達からリスペクトを受ける、ブリティッシュ・フォーク&ロック界の孤高の存在。プログレ系リスナーには、フロイドの「葉巻はいかが」のリード・ボーカルで知られているかも知れない。本作は、タイトル通り69年8月30日にロンドンのレス・コーシンス・フォーク・セラーで行われたライヴを収録した2枚組で、96年にUKブループリントから発掘音源としてリリースされた。全編ハーパーのギター弾語りによる演奏で、淡々とした内省的なものから朗々と歌い上げるものまで、流暢で緊張感のあるパフォーマンスを堪能出来る。リリース直後の「フォークジョークオパス」とリリース前の「フラット・バロック&バーサーク」からの曲が中心だが、「心は離れて」や「ノース・カントリー」、「チェ」などの、後で「ストームクック」や「ヴァレンタイン」に収録される曲も既に演奏していて、ヴァージョンが少し違っていたりもして非常に楽しめる。おそらくボブ・ディランのモノマネも交えた「ノース・カントリー」も含め、ユーモラスなMCも交えたステージングだが、演奏が始まるとオーディエンスも聴き入っている感じで、全体に英国然としたくぐもり感があって、シンプルさゆえにジワジワと胸に染み込む。文句なしの好ライヴ盤と思う。
輸入盤
(Acid Folk/Psyche,SSW / Jewel-case 2CD(1996) / Blueprint/UK)
Roy Harper(vo,g)
Produced by Unknown
収録曲目
(Disc1):
1.You Don't Need Money
2.North Country
3.Hors d' Oeuvres
4.Blackpool
5.She's The One 1
6.She's The One 2
7.Goldfish
8.East Of The Sun
(Disc2):
1.Mc Goohan's Blues
2.Feeling All The Saturday
3.Zengem
4.Che
5.Davey
6.I Hate The White Man
7.Goodbye
8.Tom Tiddler's Ground (edit)