(中古/USED CD):11年のドイツ・レパートリー盤/輸入盤・廃盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=A / DISC=A- (スリ傷少、再生に影響なし)
ロウ・マテリアルはロンドン出身のグループで、コリン・キャットとフィル・ガンが中心となって68年に結成されている。本作は、71年にUKネオンからリリースされたセカンド・アルバムで、見開き紙ジャケ仕様、ブックレット入、11年新規リマスター盤。音質はクリアで迫力もあって非常によい。メンバーは、前作と同じミック・フレッチャー、キャット、ガン、デイヴ・グリーン(ex.シュート,etc)、ポール・ヤングの5人編成、プロデュースはミッキー・クラーク、スリーヴ・デザインはキーフ。ネオン&キーフのスリーヴということで、コレクターには一定の人気があるが、アングラなサイケ感が強くアート・ロック的だった前作に比べて、本作では随分とスッキリしたサウンドになっている印象。太いサックスとギターによる、ヴァン・ダー・グラーフ・ジェネレーター(VDGG)的なヘヴィなリフを軸に、オルガンとピアノが隙間を埋めながら絡み、そこにクッキリしたボーカルが乗っかる感じで、前作では自由に動き回っていたリズム隊も、わりと堅実で安定している。おそらくそれは、一定のグルーヴを保ってインプロで盛り上がるスタイルから、多少の変拍子も交えたキメの多いカッチリした楽曲のタイプに変わったからかも知れず、しっとりしたアコースティック・ギターやフルートのハマりも悪くない。暗過ぎず明る過ぎずのサイケ感が担保された曲調は、初期VDGGやサムライ辺りに近似する感じもあって、特に1,3,4曲目辺りはわりと素直にカッコいい。浮上出来ないB級も十分で、ブリティッシュ・ロック愛好家なら問題なく楽しめるだろう好盤と思う。
輸入盤/限定プレス
(Progressive/Psyche,Jazz Rock / Paper-Sleeve CD(2011 Re-master) / Repertoire/German)
Mick Fletcher(sax,fl,vo)
Colin Catt(kbd,vo)
Dave Green(g)
Phil Gunn(b,g)
Paul Young(ds,per)
Producerd by Mickey Clarke
収録曲目
1.Ice Queen
2.Empty Houses
3.Insolent Lady:
a.Bye The Way
b.Small Thiff
c.Insolent Lady
4.Miracle Worker
5.Religion
6.Sun God:
a.Awakening
b.Realization
c.Worship