(中古/USED CD):90年のフランス・マントラ・レコード盤/輸入盤・廃盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=A / DISC=A
ピエール・アンリはパリ出身の作曲家兼電子音楽家で、1937年に10歳でパリ国立高等音楽院に入学、ナディア・ブーランジェに作曲を、オリヴィエ・メシアンに和声を、フェリックス・パッセロヌにピアノとパーカッションを師事、1949年からピエール・シェフェールが設立したフランス国営放送局傘下のクラブ・デセーに在籍、シェフェールと共にミュジック・コンクレート手法を開発した。モーリス・ベジャールのバレエ音楽でもよく知られていて、一般に『電子音楽の父』とも称賛される、エレクトロニクス・ミュージックの押しも押されぬビッグ・ネームの1人。本作は、67年にフランスのフィリップスからリリースされた「リヴァプールのミサ(1〜5曲目)」に、82年にフランス国営放送ラジオで放送された未発表曲「ピエールの反射」をカップリングした変則2in1CD的内容で、90年にフランスのマントラからリリースされた。メンバーは、「リヴァプールのミサ」がアンリ、ジャック・スパカーニャ、マリー・リュース・スタイブ(アシスタント)、「ピエールの反射」がアンリ、イザベル・ヴァルニエ(アシスタント)。「リヴァプールのミサ」は、リヴァプールのメトロポリタン大聖堂の新装オープンセレモニーのために依頼された曲で、画家で詩人のスパカーニャの朗読のコラージュ作品。「ピエールの反射」は、ロジェ・カイヨワの「石」に関する著作をモチーフに、69〜82年にかけて断続的に作曲していたマテリアルで、欧州放送連合から依頼されたピエール・シェフェールを追悼するコンサートでお披露目したらしい。オーケストラとエレクトロニクスによるミュジック・コンクレート手法の、ドローン感のあるサウンドスケープ。どちらも、その線としてはかなり圧巻。尚、どちらの曲も組曲で、それぞれ幾つかのパートに別れてクレジットされているが、CDにはパート毎の曲間ガイドは入っていない模様。
輸入盤
(Psyche/Musique Concrete,Electronics / Jewel-case CD(1990) / Mantra Records/France)
Pierre Henry(realisation-sonore,electronics)
Jacques Spacagna(voice)
Marie-Luce Staib(musical-assistance)
Isabelle Warnier(musical-assistance)
Produced by Unknown
収録曲目
"Messe De Liverpool":
01.Kyrie
02.Gloria
03.Sanctus
04.Agnus Dei
05.Communion
"Pierres Reflechies":
06.Jardins Possibles
07.Diaspre
08.Reverie Des Roches Perforees
09.Adoratrice Du Soleil
10.Cristal Noir
11.Sel Gemme
12.Pierres Blessees
13.Exorde