(中古/USED CD):95年のドイツ・シャドックス/ノーマル・レコード盤/輸入盤・廃盤
(状態/CONDITION): SLEEVE=A / DISC=A
ピート・ファインはニュー・ヨーク出身のギタリストで、何よりザ・フロウでの活動で知られていると思う。本作は、74年に100枚限定プレスの自主制作盤としてリリースされたソロ名義唯一のアルバムで、確か邦題は「クリスタルの想いの日へ」、オリジナルLPはかなりのプレミアが付く著名コレクターズ・アイテム、多分初CD化盤。メンバーは、ボーカル、ギター、オルガン(メロトロンぽい)、パーカスをマルチに熟すファインを核に、ザ・フロウの僚友モンテ・ファーバー、ロブ・レオン、マイク・キンメル、サム・ハーデスティ等が曲によって適時参加、ファインとハーデスティの共同プロデュース。或る日ファインが、偶然ラジオで耳にしたブルックナーの交響曲第8番にインスパイアされて、独学でオーケストラ譜の読み書きと作曲法を学び本作の制作に至ったとなスリーヴにある通り、サイケ、アート・ロック、アシッド・フォーク、クラシック辺りの要素をプログレで括った、シンフォニック調サウンドを展開。ザ・フロウの曲のリメイク(2,5,7曲目)も含め、前述の各要素がゴッタ煮で飛び交う様相で、概ね前半はクラシック調とアシッド・フォーク調、後半はハード色も交えたサイケ調に分けられる感じではあるが、全体にプログレ的シンフォニック調を基調に、アングラなアート・ロック感が隠し味的に担保されている印象。ザ・フロウのようなギラギラしたサイケ・ハード方面とは趣を異にするが、これはこれとして味わい深いサウンドに仕上がっていて、サイケ/プログレ系愛好家なら、けっこう楽しめるのではと思う。
輸入盤
(Psyche/Progressive,Acid Folk / Jewel-case CD(2000) / Shadoks Music /Normal Records/German)
Pete Fine(vo,g,org,timpani,per)
Rob Leon(p,timpani)
Rhina Cueves(fl)
Monte Farber(b)
Mike Kimmel(ds)
Sam Hardesty(wind-chimes,vo)
Produced by Pete Fine, Sam Hardesty
収録曲目
1.Revelation - Prelude - For Sam
2.Meditations
3.Looking Ahead
4.Sunrise
5.Life
6.Moo
7.Bijinkies
8.Rita