(中古/USED CD):92年の日本ジンヤ・ディスク盤/国内盤・廃盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=A (オビに一部折れ目) / DISC=A
高柳昌行は東京都出身のギタリストで、50年代初頭からプロ活動を開始、銀座のシャンソン喫茶「銀巴里」で音楽集団「新世紀音楽研究所」の主要メンバーとして活動するが、ヘロイン所持等で数度の逮捕され服役。60年代末に吉沢元治、豊住芳三郎とニュー・ディレクションを結成、他にも阿部薫やジョン・ゾーン等々との共演、自身のソロ・プロジェクト「アクション・ダイレクト」などなどで精力的に活動したが、91年に肝臓疾患で他界した。また、音楽活動と並行して営んでいたギター私塾の門下生には、渡辺香津美、山本恭司、大友良英などがいる。井野信義は群馬県生まれ東京育ちのベーシストで、ヒット曲「昭和ブルース」で知られるザ・ブルーベル・シンガーズを経て、コントラバス習得後71年にニュー・ディレクションに参加、並行して日野元彦とのコンビでレコーディング・セッション・マンとしても活動した。エルヴィン・ジョーンズ5、グローブ・ユニティ・オーケストラの他、渡辺香津美とのマウンテンや、橋本一子と藤本敦夫とのUb-X(ユビークス)などでも知られている。本作は、90年3月20日名古屋ラブリー(1〜3曲目)と、90年10月27日東京麻生ロマニシェス・カフェ(4,5曲目)の、2つのライヴ音源をコンパイルしたライヴ盤で、メンバーは、ギターの高柳、ベースの井野のデュオ、プロデュースは斎藤安則(ライナーも書いている)。肝疾患との闘病の中、ギター・タンゴ・ユニット「ロコ高柳・イ・ロスポブレス」、轟音ソロ・ユニット「アクション.ダイレクト」と並行して、モンク、アイラー、コールマン、レイ等の曲とインプロを交えた井野とのデュオ・ユニットで精力的に活動していた晩年の記録。基本はフリーなのに、意外としっとりしていて聴きやすく、けっこう面白い。
ジンヤ盤
(Psyche/Free Jazz,Experimental / Jewel-case CD(1992) / Jinya Disc/Japan)
Masayuki Takayanagi(g)
Nobuyoshi Ino(b,mastering-advisor)
Produced by Yasunori Saito
収録曲目
1.Hackensack/ハッケン・サック
2.You Don't Know What Love Is/ユー・ドント・ノー・ホワット・ラヴ・イズ
3.900320
4.Reason For Being/リーズン・フォー・ビーイング
5.901027