(中古/USED CD):90年の日本CBSソニー盤/国内盤・廃盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=A- (クタビレ感&汚れ少) / DISC=A- (スリ傷少、再生に影響なし)
マイルス・デイヴィスはイリノイ州イーストセントルイス出身のトランペッターで、ほとんど解説不要のビッグネーム。概ね、ジュリアード音楽院を経てチャーリー・パーカー、ギル・エヴァンス等との40年代、麻薬禍を経てジョン・コルトレーン、レッド・ガーランド、ビル・エヴァンス等とのハード・バップの50年代、ハービー・ハンコック、ロン・カーター、トニー・ウィリアムス、ウェイン・ショーター等との黄金のクィンテットの60年代、68年以降75年休養までのエレクトリック・マイルス時代、活動再開の80年以降という感じに分けられる。本作は、70年にUSAコロムビアからリリースされたアルバムで、ライナーは上田力、邦題は「ビッチェズ・ブリュー」、分厚い旧2枚組用プラケース仕様。メンバーは、マイルス、ショーター、ジョー・ザヴィヌル、チック・コリア、ジョン・マクラフリン、ベニー・モウピン、デイヴ・ホランド、ハーヴェイ・ブルックス(ex.エレクトリック・フラッグ,ドアーズ,etc)、レニー・ホワイト、ジャック・ディジョネット、ジム・ライリーの10人を基本に、曲によってラリー・ヤング、ドン・アライアスが適時参加、プロデュースはテオ・マセロ。エレクトリック・マイルスとしては4枚目で、どこまでが作曲なのかインプロなのか最早判然としない、モード奏法セッション・スタイルの確立された作品というだけでなく、この後ウェザー・リポート、ザ・ヘッドハンターズ、サークル、リターン・トゥ・フォーエヴァー等々に派生していった、押しも押されぬ著名アルバム。ジャズ、ファンク、ロックのクロスオーヴァーという、以降のエレクトリック時代の方向性を決定付けたが、特にソフト・マシーン辺りを含むジャズ・ロック方面にも多大な影響を与えたように思う。
国内盤
(Progressive/Jazz,Crossover,Funk / Jewel-case 2CD(1990) / CBS Sony/Japan)
Miles Davis(tp)
Wayne Shorter(sax)
Bennie Maupin(clnt)
John McLaughlin(g)
Chick Corea(el-p)
Joe Zawinul(el-p)
Larry Young(el-p)
Dave Holland(b)
Harvey Brooks(el-b)
Lenny White(ds)
Jack DeJohnette(ds)
Charles Alias(ds)
Jim Riley(per)
Produced by Teo Macero
収録曲目
(Disc1):
1.Pharaoh's Dance/ファラオズ・ダンス
2.Bitches Brew/ビッチェズ・ブリュー
(Disc2):
1.Spanish Key/スパニッシュ・キー
2.John McLaughlin/ジョン・マクラフリン
3.Miles Runs The Voodoo Down/マイルス・ランズ・ザ・ブードゥ・ダウン
4.Sanctuary/サンクチュアリ