(中古/USED CD):04年のUKトピック・レコード盤/輸入盤・廃盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=A / DISC=A
マーティン・カーシーはハードフォードシャー州ハットフィールド出身のトラディシャンで、50~60年代エッセンシャル・フォークの代表的な存在の1人。ソロ活動のみならず、メンバーとして参加したスティーライ・スパンやウォーターソンズを始めとして、ペンタングル、フェアポート・コンベンション等々の次世代のトラッド系アーティスト達に深い影響を与え、現在も実娘イライザ・カーシーとのファミリー・ユニットのウォーターソン:カーシーやザ・ウェイワァルド・バンド、ブラス入りトラッド・バンドのブラス・モンキー等々で幅広く活動するビッグ・ネーム。本作は、04年にUKトピックからリリースされたアルバムで、メンバーは、ギター弾語りスタイルのカーシーを中心に、曲によってイライザ、マーティン・シンプソン、ベン・イヴィツキー、クリスティーン・ハンソン、トビー・シッピー、ドナルド・ヘイ、ポール・サーティン等々が適時参加、イライザとイヴィツキーの共同プロデュース。カーシーのペンによる7曲目、アントン・カラスの10曲目(映画「第三の男」のテーマ)以外はトラッド曲で、カーシーのギター弾語りに、フィドルやヴァイオリン、スライド・ギター、オーボエ、トランペット、パーカス等々を適時交えたシンプルなアンサンブルで展開。オーセンティックな香りをある程度担保しつつ、それなりにカーシー自身の個性が滲み出る独特の枯れた味わいが、アンバーな湿った質感と淡い情感に収束。トラッド調とフォーク調のこの絶妙なミックス具合は、50年代から続く『リヴァイヴァリスト』のエッセンスなのかも知れず、当時カーシーが拠点としたイングランド北東部の、四季のくっきりとした風景のイメージが浮かぶ。ともかくもしっとりと心地好い好盤と思う。
輸入盤
(Trad&Folk/British Trad,Folk / Jewel-case CD(2004) / Topic Records/UK)
Martin Carthy(vo,g)
Eliza Carthy(fdl,mldn,hmnm)
Martin Simpson(sl-g)
Christine Hanson(cello)
Ben Ivitsky(vla,tb,per)
Toby Shippey(tp)
Paul Sartin(oboe)
Conrad Ivitsky(d-b)
Donald Hay(ds,per)
Produced by Eliza Carthy & Ben Ivitsky
収録曲目
01.The Foggy Dew
02.Bonny Woodhall
03.James Hatley
04.Young Morgan
05.The Royal Lament
06.A Ship To Old England Came
07.Waiting For Angels
08.Bold General Wolfe
09.Bloody Fields Of Flanders / MacGregor Of Rora
10.The Harry Lime Theme
11.Famous Flower Of Serving Men