(中古/USED CD):00年のドイツ・グローブ盤/輸入盤・廃盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=A (プラケ爪跡少) / DISC=A
キース・ロウはプリマス出身のギタリスト兼画家で、何よりAMM、アマルガム、スクラッチ・オーケストラ、ミメオ等での活動で知られていると思う。60年代初頭にマイク・ウェストブルックのバンドに参加、次第にフリー・インプロヴィゼーションへと傾倒してプリペアド・ギター奏法を確立、ウェストブルックと袂を分ちエディ・プレヴォスト等とともに65年にAMMを結成した。前述のグループの他にも、オーレン・アンバーチ、大友良英、エヴァン・パーカー、コーネリアス・カーデュー、デヴィッド・シルヴィアン等々、数多の共演活動も行うエクスペリメンタル系のビッグ・ネームの1人。本作は、00年にリリースされたソロ名義アルバムで、99年11月30日にケルンのフロント・オブ・パブリックで行われたライヴ音源を収録したもの。メンバーは、テーブルに平らに置いたギターの弦、ボディ、ピックアップを、ドライヤー、ノコギリ、ワニ口クリップ、手持ち扇風機、聴診器、バイオリンの弓、鉄の棒、事務用品などなどで触ったり、擦ったり、撫でたり、叩いたりする、ロウ1人によるプリペアド・ギター・パフォーマンス。さらに、適時ステージ上で短波ラジオ音声を鳴らし、ギターのピックアップがそれを拾ってギター・アンプからもそれが流れるという、ミュジック・コンクレート的手法も併用していて、ノイズ・ミュージクとしては非常に正しくサイケなサウンドスケープ。ハーシュだが耳触りは悪くなく、緩急と場面転換がある種のストーリー性を生んでいて、そのスタイルはフレッド・フリスや大友辺りに継承されているように思う。
輸入盤
(Psyche/Noise,Musique Concrete,Drone / Jewel-case CD(2000) / Grob/German)
Keith Rowe(prepared-g,radio)
Produced by Unknown
収録曲目
1.Quite
2.Very
3.Extremely