(中古/USED CD):98年のUKパラダイム・ディスク盤/輸入盤・廃盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=A (黄バミ感少) / DISC=A
カルナ・キュールはブラスト・バーンの変名ユニットとされるグループで、74年に東京のレコード・ショップ「ナカノ・レコード」の自主制作レーベルのヴォイス・レコードから、唯一のアルバムとなる本作をリリースした。98年リマスター盤、限定500枚プレス、手書きシリアル・ナンバー入(19/500)。メンバー・クレジットはないが、ブラスト・バーンのタカハシヨシロウとサクライミチロウが実体と思われ、ジュリアン・コープの「Japrock Sampler」で紹介されて以降、アングラ/サイケ方面で再評価される流れとなった。概ね、ギター、ベース、エレクトロニクス、サックス、パーカス等々による、アモン・デュール的クラウト・ロック調空間に、インチキなお経のような呟きスタイルの呪術的ボーカルが浮遊する、ループ&ドローン感内包サウンドを展開。アモン・デュール感が一番強いが、ファウストやハプシャッシュ&ザ・カラード・コート、キャプテン・ビーフハート、トム・ウェイツ辺りにも近似する要素が交叉していて、その意味ではおよそ変態感十分。広く万人にアピールするタイプのサウンドでは決してないが、アングラ満点で正しくサイケな方面として、マニアの琴線に触れる要素はあるかも知れない。尚、巷ではカルナ・カヤールと読む説もあるようだが、ここでは田口史人の説に従ってカルナ・キュールとした。また、ヴォイス・レコードは74年にカルナ・キュール、75年にブラスト・バーンの2枚をリリースしているが、カルナ・キュールの品番がVO-1002、ブラスト・バーンの品番がVO-1001で、その辺りもちょっと謎だったりする。
輸入盤
(Psyche/Avant-Garde,Experimental,Kraut / Jewel-case CD(1998 Re-master) / Paradigm Discs/UK)
Yoshihiro Takahashi
Michiro Sakurai
& Others?
Produced by Karuna Khyal
収録曲目
1.Side A 24:32
2.Side B 22:30