(中古/USED CD):99年のベルギー・ワイルド・ボア・ミュージック/アーレア盤/輸入盤・廃盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=A / DISC=A
カドリルは、おそらくベルギーのアーフェルボーデ出身のグループで、ペテル&アルランド・リブブレット兄弟が中心となって76年に結成されている。86年にファースト「カドリル」をリリース後、メンバー変遷を経ながらも数年に1枚のペースで作品をリリース、ベルギー/オランダのフラマン語圏ではそれなりに知られた存在で現在も活動中。本作は、99年にベルギーのワイルド・ボア・ミュージックからリリースされたフィフス・アルバムで、メンバーは、リブブレット兄弟、エヴァ・デ・ホーヴェール、バール・デ・コック、エルウィン・リブブレット、ディルク・ヴェレッヘ、アンス・クバクブール、ケン・ドヴェールの8人編成を基本に、曲によってフィリップ・モベルスが適時参加、プロデュースはヴェルネール・ペンサールト。概ね、ケルティック系トラッド感を基調に、けっこうソリッドで引き締まったフォークまたはフォーク・ロック調サウンドを展開。女性ボーカル、ヴァイオリン、エレ&アコ・ギター、マンドリン&ダルシマ、フラマン語圏バグパイプ&ニッケルハルパ(弓引きハーディ・ガーディ)、ハーディ・ガーディ&アコーディオン、ベースに、曲によってドラムが入るのだが、わりとギスギスした中世古楽色が内包されていて、ゲルティックなメロディやフレーズがノルマン/ゲルマン系の空気感に収束。全体にトラッド調の悲しげな曲が多く、前に出過ぎない、オーセンティックな佇まいをある程度担保しつつも、モダン・フォーク&フォーク・ロック的アンサンブルにはそれなりの個性と主張も感じられ、その意味では、例えばフォーク・スチューディオAやマリコルヌ辺りにも通じるスタイルといえるかも知れない。日本での知名度はほとんどないだろうが、素直にカッコいいかなりの好盤と思う。余談だが、プラケトレイの隙間空間に小さいサイコロ(アーレア)が入っていて、ちょっと素敵で可愛らしい。
輸入盤
(Trad&Folk/Celtic Trad,Folk,Folk Rock / Jewel-case CD(1999) / Wild Boar Music/Belgium)
Eva De Roovere(vo)
Peter Libbrecht(vln)
Harlind Libbrecht(mdln,dlcmr,vo)
Bart De Cock(bagpipes,nyckelharpa)
Erwin Libbrecht(ac-g,vo)
Dirk Verhegge(el-g)
Hans Quaghebeur(hdy-gdy,acdn,soundeffect)
Koen Dewaele(b)
Philippe Mobers(ds)
Produced by Werner Pensaert
収録曲目
01.Nachtvrijage
02.Scottish On The Rocks
03.Van Boord
04.Silvia
05.Mezelve Niet
06.Bourree Entre La Sacoche Et La Valise
07.Gestraft Bedrog
08.Chansonnette
09.Noten Kraken
10.La Fin Du Carnaval
11.Grasseng