(中古/USED CD):01年のドイツ・シャドックス/ノーマル・レコード盤/輸入盤・廃盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=A / DISC=A
ファン・デ・ラ・クルスはマニラ出身のグループで、ウォーリー・ゴンザレスとエドモンド・フォルトゥノ(ex.アナク・バヤン,etc)が中心となって68年に結成されている(最初フォルトゥノ、マイク・ハノポル等で70年に結成され、ゴンザレスは71年に加入したという説もあって、結局よくわからない。その場合ハノポルはファースト以前に脱退、セカンドで出戻り加入ということになる)。アナク・バヤンなどとともに、70年代ピノイ・ロック(フィリピンのロック)を代表するグループの1つで、72年以降はスピード・グルー&シンキのジョーイ(ジョセフ)・スミスが参加していたことで知られているかも知れない。本作は、71年(72年説もあり)にフィリピンのサンシャインからリリースされたファースト・アルバムで、73年頃と思われるライヴ音源6曲をボーナス収録。メンバーは、ゴンザレス、レネ・ソゲコ、ロミ-・サントス、クリフォード・ホー、ボボト・ゲレロの5人編成で、全体にギラギラしたサイケ感が担保されたハードとプログレのハイブリット的サウンドを展開。レオン・ラッセル(2曲目)、フランク・ザッパ&マザーズ(3曲目)、サンズ・オブ・チャップリン(6曲目)のカヴァーも含め、ブルース基調の楽曲、ハード調の演奏、プログレ調のアレンジのマッチングとバランスがよく、ゆるいドロドロ系のB級感も十分。この線としてわりと素直にカッコよく、サイケ&ハード・ロック愛好家ならますもって楽しめるだろう好盤と思う。歓声後重ねのボーナスのライヴ音源も悪くなく、おそらくゴンザレス、ハノポル、スミスのトリオ編成が基本で、曲によってニデス・アランサ・メンデスがドラムと思われる。
輸入盤
(Progressive/Hard,Psyche,Blues / Jewel-case CD(2001) / Shadoks Music/German)
Wally Gonzalez(g,vo)
Rene Sogueco(p,org,vo)
Romy Santos(sax,fl,clnt)
Clifford Ho(b,vo)
Bobot Guerrero(ds)
Sandy Tagarro(ds,vo)
Mike Hanopol(vo,b,p)bonus
Joseph Smith(vo,ds,g)bonus
Nides Aranza-Mendez(ds)bonus
Produced by Unknown
収録曲目
01.Justice (Where Are You)
02.Stranger In A Strange Land
03.Mystery Roach
04.Requiem For A Head
05.Lady In White Satin
06.Love Of A Woman
bonus track(live 1973?):
07.Kagatan
08.Balong Malalim
09.Beep Beep
10.Palengke
11.Langit
12.Sarap Ng Buhay