(中古/USED CD):06年のドイツ・ヴァルハラ・レコード盤/輸入盤・廃盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=A / DISC=A (スリ傷微少、再生に影響なし)
ファン・デ・ラ・クルスはマニラ出身のグループで、ウォーリー・ゴンザレスとエドモンド・フォルトゥノ(ex.アナク・バヤン,etc)が中心となって68年に結成されている(最初フォルトゥノ、マイク・ハノポル等で70年に結成され、ゴンザレスは71年に加入したという説もあって、結局よくわからない。その場合ハノポルはファースト以前に脱退、セカンドで出戻り加入ということになる)。アナク・バヤンなどとともに、70年代ピノイ・ロック(フィリピンのロック)を代表するグループの1つで、72年以降はスピード・グルー&シンキのジョーイ(ジョセフ)・スミスが参加していたことで知られているかも知れない。本作は、73年にフィリピンのサンシャインからリリースされたセカンド・アルバムで、73年のマニラでのライヴ音源4曲をボーナス収録。メンバーは、71年ファーストからゴンザレス1人だけが残り、新たにハノポル、スミスが加入したトリオ編成で、3人ともピノイ・ロック黎明期の60年代のビート・バンド、ザ・ダウンビーツに在籍していた経緯があって、既にカリスマ的存在だったゴンザレスとハノポル、日本帰りのスミスによる、ある意味スーパー・バンド的布陣となった。概ね、チャック・ベリーやグレイトフル・デッドのカヴァーも交えたブルージー・サイケ・ハード調サウンドを展開していて、そのスピ・グルや南米のバンド辺りにも通じるドロドロ系B級感十分。全体に独特のゆるさとヨレに捨て難さがあって、トリオ然としたハード調アンサンブルのハマりもよく、わりと素直にカッコいい。サイケ&ハード・ロック愛好家ならますもって楽しめるだろう好盤と思う。ボーナスのライヴ音源も悪くない。00年代以降も3人を軸に活動していたが、19年にスミスが、21年にゴンザレスが他界してしまった。
輸入盤
(Blues Hard/Heavy Blues,Psyche / Jewel-case CD(2006) / Walhalla/German)
Wally Gonzales(g)
Mike Hanopol(vo,b,p)
Joseph Smith(vo,ds,g)
Producerd by Unknown
収録曲目
01.Take You Home
02.I Wanna Say Yeah
03.Round And Round
04.Blues Train
05.Rock & Roll Sa Ulan
06.Shake Your Brains
07.Mamasyal Sa Pilipinas
08.Big Boss Man
09.Himig Natin
bonus track(1973 live in Manila):
10.Langit
11.Mamasyal Sa Pilipinas
12.Balong Malalim
13.Beep Beep