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(中古/USED CD)：07年の日本MSI盤／国内流通盤
(状態/CONDITION)：SLEEVE=A / DISC=A
ジェフ・シモンズはシアトル出身のシンガー・ソング・ライターだが、ボーカル、ギター、ベース、キーボード等々をこなすマルチプレーヤーで、自身のバンドのイージー・チェアの他、何よりロック系のリスナーにはフランク・ザッパ＆マザーズのメンバーとして知られていると思う。本作は、69年のストレイト・レーベルからの2枚のアルバムをカップリングした2枚組で、ドイツのワールド・イン・サウンド盤に国内のMSIが輸入盤にオビ・解説を付けた国内流通盤、ライナーは丹美継、邦題は「ストレイト・イヤーズ」。ディスク1はセカンド「ルシール・ハズ～」で、メンバーはシモンズ、クレイグ・ターウォーター、ロン・ウッズのトリオ編成を基本に、曲によってイアン・アンダーウッドがサックス＆キーボードで参加している他、ザッパも2曲(5,6曲目)でギターを弾いていて、ザッパとクリス・ヒューストンの共同プロデュース。少しソウルフルなブルース・ロックというか、時折ハード色も交えたサウンドを展開していて、ターウォーターとザッパの弾きまくるギターは素直にカッコよく、全体にバンド乗りがあってグルーヴィ。ブルージーなギター・リフを基調としたハード・ナンバーも、ソウルフルなR&B調のバラード・ナンバーも、適度なキャッチーさとウエストコースト的洗練感が同居していて、演奏は濃密で楽曲の質も高い。例えば、マザーズの「ロキシー＆エルスホエア」から、ギミック要素を除いてブルース＆ソウル色を強くしたような印象で、太くてクッキリしたシモンズのボーカルも、まだ二十歳そこそことは思えない上等なハマりを見せる。あまり知名度はないかも知れないが、04年音源のボーナス2曲も含め、この線としてはかなりの好盤と思う。ディスク2はファースト「ネイキッド・エンジェルス」で、メンバーは、シモンズ、ランディ・スターリング、アル・マロスキーのトリオ編成、スターリングとヒューストンの共同プロデュース。同名映画のサントラだが、全体にヘヴィ＆ブルージーでわりとサイケ色も強くて面白い。
MSI盤
(Psyche/Heavy Blues,Soul,R&B / Jewel-case 2CD(2007) / MSI,World In Sound/Japan,German)
収録曲目
(Disc1 "Lucille Has Messed My Mind Up (1969/2nd)"):
Jeff Simmons(vo,b,g,kbd)
Craig Tarwater(g)
Ron Woods(ds)
Ian Underwood(sax,kbd)
John Kehlior(ds)
Frank Zappa(g)
Produced by Chris Huston, Frank Zappa
01.Appian Way
02.Zondo Zondo
03.Madame Du Barry
04.I'm In The Music Business
05.Lucille Has Messed My Mind Up
06.Raye
07.Wonderful Wino
08.Togers
09.Aqueous Humore
10.Conversations With A Recluse
bonus track(2004):
11.Bucket Of Blues
12.Lucille Has Messed My Mind Up
(Disc2 "Naked Angels (1969/1st)"):
Jeff Simmons(b,kbd,g,vo)
Randy Steirling(g)
Al Malosky(ds)
Produced by Chris Huston, Randy Steirling
01.Naked Angels Theme
02.Ride Into Vegas
03.Vegas Boogie
04.Vegas Pickup
05.Cop Out
06.First Desert Ride
07.Rank
08.Boinin' (Third Ride)
09.Scots Breath
10.Rat Grind
11.Bar Dream
12.Camper Scene
13.Toccata For Truck
14.End Theme
