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(中古/USED CD)：05年の日本ディスカス／ワーナー盤／国内流通盤・廃盤
(状態/CONDITION)：SLEEVE=A- (クタビレ感少々) / DISC=A
グラナーダはスペイン北部カンタブリア州出身のグループで、元スコルピスでマルチ奏者のカルロス・カルカモが中心となって74年に結成されている。マドリードを拠点に活動、75,76,78年に3枚のアルバムをリリースしたが、79年頃には解散したようだ。本作は、75年にスペインのムーヴィープレイからリリースされたファースト・アルバムで、邦題は「大地のささやき」、05年新規リマスターのフォノムジーク盤に国内のディスカスが解説一体オビを付けた国内流通盤、ライナーは山岸伸一、3面開きデジパック仕様。メンバーは、カルカモ、ミカエル・ボルトレフリチ、アントニオ・ガルシア・オテイサ、フアン・ボナの4人編成を基本に、曲によってスコルピスの僚友ハビエル・ウイドブロ、スパニッシュ・ギターの名手マノロ・サンルカル、ティルブリのアントニオ・レンテリアとホセ・ルイス・バルセロ等が適時ゲスト参加、プロデュースはゴンサロ・ガルシアペラジョ。概ね、ジャズ・ロック基調のプログレ方面というか、イモっぽいシンフォニック・プログレ調哀愁の情感内包の楽曲と、フージョン／クロスオーヴァー指向の演奏が、わりと妙なマッチングを見せるサウンドを展開。時折聞こえるスパニッシュ調ギターやジャズロ・タル的フルートも含め、演奏は十分に上手くアンサンブルもある程度洗練されているが、どこかベタで田舎臭いセンスがそこかしこに滲み出ていて、それが個性と味わいを生んでいる印象。結局、初期クリムゾン的洪水メロトロンが本作をプログレたらしめている最大の要因かも知れず、その意味ではカルカモ以外のメンバーたちはプログレのつもりはないのかもだが、ともかくもスパニッシュ・プログレの好盤と思う。
国内盤
(Progressive/Jazz Rock,Symphonic / Digi-Pack CD(2005 Re-master) / Discus/Warner,Fonomusic/Japan,Spain,EU)
Carlos Carcamo(vo,el-p,p,mltrn,hpcd,vln,fl,12-g,per)
Michael Vortreflich(el-g)
Antonio Garcia Oteyza(b)
Juan Bona(ds,per,vo)
Javier Huidobro(vo,ac-g)
Manolo Sanlucar(spanish-g)
Antonio Renteria(ac-g)
Jose Luis Barcelo(mdln)
Carlos Tena(vo)
Produced by Gonzalo Garciapelayo
収録曲目
1.Granada Es/グラナーダ ES
2.Rompiendo La Oscuridad/闇に閉ざされた岩礁
3.Hablo De Una Tierra/大地のささやき
4.Nada Es Real/幻のナダ
5.Es El Momento De Oir Un Buen Rock'n'Roll/素敵なロックを聞いて
6.Algo Bueno/アルゴ・ブエノ
