(中古/USED CD):00年代のオランダ/EUギャラクシー・ミュージック盤/輸入盤・廃盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=A / DISC=A
フレアークはオランダ出身のグループで、73年頃にデルフトでゴリウォッグというバンドで活動していたエリク・フィッサーとペーター・ウィカースが、77年にアイルランドのダブリンで再会したのを契機として結成されている。フィッサーはインドネシアのジャカルタ生まれのオランダ人で、デルフトの建築大学生時代からサイケ系のロック・バンドでギタリストとして活動していたが、74年にダブリンに渡って以後は古楽トラッド&フォーク系のバンドで活動しながら、独学で古楽の演奏技術を身につけたらしい。78年のファースト・アルバムがオランダ&ヨーロッパで大ヒットとなり、超絶技巧のバカテク・アンサンブルとライヴでのサーカス&大道芸的曲芸パフォーマンスも相俟って、今や押しも押されぬオランダ音楽界のビッグ・ネーム。本作は、88年にオランダのコズミックから「10」のタイトルでリリースされたテンス・アルバムで、アルバム未収12インチ・シングル・ヴァージョン1曲をボーナス収録。メンバーは曲によって多少の変動はあるようだが、フィッサー、ウィカース、ローラント・ストルク、スタン・ストルク、シルフィア・ハウトザーヘル、ヴァウト・ファン・ヴィルヘンビュルフ、ミハエル・スミス、ロプ・ズヴュエステの8人編成。『移民』をテーマとしたトータル・コンセプト作品で、バロック調の中世古楽色とケルティック・トラッド色、ジェスロ・タル的フルート&パン・フルート、マリンバやシロフォンを交えたプログレ的アレンジが交叉する独特のサウンドを展開。クラシカルで緻密な弦・管&打楽器アンサンブルが、古楽&トラッド調の情感を担保しながらかなりのバカテクな演奏に収束。緩急のあるドラマティックなプログレ感も見事で、わりと文句なしの好盤と思う。
輸入盤
(Progressive/Medieval Trad,Classic Chamber / Jewel-case CD(2000s) / Galaxy Music/Holland,EU)
Erik Visser(g,12-g,resonator-g,bzki,bjo,org,spinet,angklung)
Peter Weekers(fl,pclo,panpipes,bagpipes,wsle,amadinda)
Roland Stolk(mrba,glocken,xyl,ds,tom-tom,per)
Stan Stolk(contrabass)
Sylvia Houtzager(vln,vla,harp,acdn,amadinda)
Wout Van Wilgenburg(cello)
Michael Smith(vla)
Rob Zwueste(vln)
Produced by Flairck
収録曲目
01.Sofia
02.The Wooden Wedding
03.Andante Poco a Poco Presto Ma Non Troppo
04.Syldavian Waltz
05.New Dutch Dance Music
06.The Milkman
07.The Hunt
08.The Flemish Hangover
09.The Emigrant
10.The Toll
11.The Decennium March
bonus track:
12.Sofia (12 inch remix)