(中古/USED CD):87年のUK/イタリアEMI盤/輸入盤・廃盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=A- (色褪せ・汚れ少) / DISC=A
フランコ・バッティアートはシチリア島カターニャ出身のアーティストで、作詞、作曲、ボーカル、各種楽器、プロデュース等の音楽畑の他にも、画家やデザイナーとしても知られ、現在も活動を続けているイタリアのビッグ・ネームの1人。60年代中期にミラノでシンガーとしての活動を開始して68年にデビュー、72年からのブラ・ブラ・レーベル時代はアート・ロック、エレクトロニクス、ミニマル、実験音楽などのサイケ&プログレ系の作品群を制作。79年以降は再びポップス・シンガーとなって、ジュスト・ピオが本格的に絡むようになった80年代末以降は、クラシックの要素も取り入れた独特のサウンドを展開。本作は、90年にUKのEMIからリリースされたおそらく17枚目のアルバムで、16世紀ルネサンス期のフィレンツェのイタリア人芸術家、ベンヴェヌート・チェッリーニの自伝をモチーフとした、ジャコモ・バッティアート監督映画「ウナ・ヴィタ・シェッレラト」のサウンドトラック作品。メンバーは、エレクトロニクス、サンプリング、キーボード等々を駆使したバッティアート1人による多重レコーディングで、プロデュースはエンリコ・マゲンザーニ。環境音や歌などのサンプリングも交えた、ミュジック・コンクレート的要素内包のエレクトロニクスと、シンセやオルガン、ピアノ等のプログレ&クラシック調のキーボードが、ドローンに収束しながら交叉。全体に、情景描写的な淡いバックグラウンド・ミュージック感は、ある意味サントラ然とした感じだが、ミニマル感やドローン感十分の各リフ&フレーズ、メロディは、各々けっこう綺麗で耳触りがよく、流していて素直に心地好い。バッティアートが、70年代後半の音響期にやっていたことの、昇華された焼き直しサウンドという印象もあって、存外に楽しめる好盤と思う。21年5月に他界してしまった、合掌!。
輸入盤
(Progressive/Classic,Electronics,Drone / Jewel-case CD(1990) / EMI/Italy,UK)
Franco Battiato(all-instruments)
Produced by Enrico Maghenzani
収録曲目
01.Titoli
02.Primo Incontro
03.Secondo Incontro
04.Pal
05.Borgo
06.Scena D'Amore Studio
07.La Figlia
08.Incubo
09.Isteria
10.Lanzichenecchi
11.Sparo
12.Stallo
13.Saccheggio
14.Crocifissione
15.Uccisione Fratello
16.Bozzetto
17.Lotta Nel Cortile
18.Governatore Del Carcere
19.Fuga Scale
20.Fuga Corda
21.Prigione Pozzo
22.Graffiti Cristo
23.Liberazione
24.Cavalcata Bosco
25.Apparizione Caterina
26.Di Notte
27.Strada Firenze
28.Perseo
29.Fusione