(中古/USED CD):97年の日本ワーナー盤/国内盤・廃盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=A (黄バミ感少) / DISC=A
カーヴド・エアは、フランシス・モンクマン、ロブ・マーティン、フローリアン・ミクサの3人が在籍していたシジフォスを母体としたグループで、69年にダリル・ウェイが加わり、新たなサウンドを目指してテリー・ライリーの作品名からカーヴド・エアに改名。70年にガルト・マクダーモットのミュージカルに演奏で参加したことが契機となって、マクダーモットのロック・ミュージカル「ヘアー」に出演していたソーニャ・クリスティーナが加入した。本作は、72年にUKワーナーからリリースされたサード・アルバムで、ライナーは森田敏文(クロスビート)、歌詞・対訳(内田久美子)付、邦題は「ファンタスマゴリア~ある幻想的な風景」、リ・バース・コレクション・シリーズ。メンバーは、前作からのソーニャ、モンクマン、ミクサ、ウェイに、新たにマイク・ウェッジウッド(ex.キャラヴァン)を加えた5人編成が基本で、曲によってフランク・リコッティ等々が適時ゲスト参加、コリン・コールドウェルとバンドの共同プロデュース。ファンタスマゴリアとは、19世紀末から20世紀初頭にかけてフランスやイギリスで流行った幻灯機で、悪魔や幽霊の姿をヴィジュアル化して話題となったのだが、妙に妖しい美しさを放つ「マリー・アントワネット」や「ファンタスマゴリア」、哀愁のブリティッシュ・フォーク的佳曲の「メリンダ」、炸裂の「チーター」、独特のフワフワした感触の「多少の違い」や「ほかにもっと」、ゴング的な「霊魂」など、全体にエレガントで雰囲気のよい、ある意味個性的な好盤と思う。このバンドはベーシストのメンバー・チェンジが多いが、本作と次作のウェッジウッドは非常に上等で上手く、演奏も熟れてきていて素直にカッコいい。
国内盤
(Progressive/Symphonic,Psyche,Pops / Jewel-case CD(1997) / Warner/Japan)
Sonja Kristina(vo,ac-g)
Francis Monkman(g,kbd)
Darryl Way(vln,kbd,vo)
Mike Wedgwood(b,ac-g,vo)
Florian Miksa(ds)
Frank Ricotti(vib)
Annie Stewart(fl)
Jim Watson(tp)
Paul Cosh(tp)
Alan Gout(tb)
David Purser(tb)
Produced by Curved Air & Colin Caldwell
収録曲目
1.Marie Antoinette/マリー・アントワネット
2.Melinda/メリンダ
3.Not Quite The Same/多少の違い
4.Cheetah/チーター
5.Ultra-Vivaldi/ウルトラ・ヴィヴァルディ
6.Phantasmagoria/ファンタスマゴリア
7.Whose Shoulder Are You Looking Over Anyway?/前にいるのは誰
8.Over And Above/ほかにもっと
9.Once A Ghost, Always A Ghost/霊魂