(中古/USED CD):90年のUSAコロムビア・レコード盤/輸入盤・廃盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=A / DISC=A
ボブ・ディランはミネスタ州ダルース/ヒビング出身のシンガー・ソング・ライター(SSW)で、16年にノーベル文学賞を受賞してしまった解説不要のビッグ・ネーム。本作は、63年にUSAコロムビアからリリースされたセカンド・アルバムで、おそらくディランの曲の中で最も知られた「風に吹かれて」が収録された著名盤。何故か「The CD Club(主に通販で売られた名盤セレクト・シリーズ)」のブックレット(ライナーは菅野ケッヘル)付。メンバーは、ディランのアコースティック・ギター&ハーモニカの弾語りスタイルが基本で、11曲目のみブルース・ラングホーン、ハウイー・コリンズ、ディック・ウェルストッド、ハーブ・ラヴェル等々がバックを担当、プロデュースはジョン・ハモンド(曲によってトム・ウィルソン)。内容についても今更解説不要とも思うが、1曲目「風に吹かれて」以外にも、「北国の少女(2曲目)」、「戦争の親玉(3曲目)」、「はげしい雨が降る(6曲目)」、「くよくよするなよ(7曲目)」、「第3次世界大戦を語るブルース(10曲目)」などなど、よく知られた曲が多数収録されていて、当時の恋人のスーズ・ロトロとグリニッジ・ヴィレッジを歩いているスリーヴ写真も相俟って、『フォークの貴公子』としてのイメージを決定つけた作品。11曲目以外は基本的にディランのオリジナルとしてクレジットされているが、「風に吹かれて」はゴスペル曲「ノー・モア・オークション・ブロック」、「戦争の親玉」はブリティッシュ・トラッド曲「ノッタムン・タウン」が原曲であろうことはそれなりに知られていて、他の曲も、62年に渡英した際にマーティン・カーシーから学んだイギリスとアイルランドのトラッドの要素と、ディラン本来のアメリカン・ブルースの要素が適時交叉している印象。
輸入盤
(Folk&Folk Rock/SSW,Folk,Blues / Jewel-case CD(1990) / Columbia Records/USA)
Bob Dylan(vo,g,hmca)
Bruce Langhorne(g)
Howie Collins(g)
Dick Wellstood(p)
Leonard Gaskin(b)
Herb Lovelle(ds)
Produced by John Hammond, Tom Wilson
収録曲目
01.Blowin' In The Wind
02.Girl From The North Country
03.Masters Of War
04.Down The Highway
05.Bob Dylan's Blues
06.A Hard Rain's A-Gonna Fall
07.Don't Think Twice, It's All Right
08.Bob Dylan's Dream
09.Oxford Town
10.Talkin' World War III Blues
11.Corrina, Corrina
12.Honey, Just Allow Me One More Chance
13.I Shall Be Free