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UKのマッハ・レコードから、3面開きデジパックでのリリース。ジュリー・ファウリスは、ヘブリディーズ諸島のノース・ユイスト島出身のシンガー・ソング・ライター(SSW)で、ネイティヴのゲール語と英語を併用して活動する、スコッティッシュ＆ゲーリック・トラッド系女性シンガーの1人。本作は、17年にリリースされたフィフス・アルバムで、メンバーは、ボーカル、ホイッスル、シュルティ・ボックス(インディック・ハーモニウム)等のジュリーを核に、ジュリーの旦那さんで共同プロデュース兼任のイーモン・ドアリー、ストリングス・アレンジも担当するドナルド・ショウ(ex.カパケーリ,etc)の他、トニー・バーン、ユーイン・ヴァーナル、ダンカン・チザム、ドーナル・ラニー(ex.プランクシティ,etc)等々が曲によって適時参加。概ね、カパケーリやシーリス方面のゲーリック・トラッド路線だが、楽曲の郷愁感と的を射た演奏とアレンジが見事なマッチングを見せていて、ともかくもしっとりと美しいサウンド。カパケーリ程リズムが強調されず、シーリス程素朴さが前面に出ない感じだが、その両方の要素がエレガントさに収束していて、トラッド然としたくぐもり感や曲が主役の前に出ない感じも十分に担保されている印象。柔らかいが切れ味のよい、落ち着いたアンサンブルは非常に心地好く、この抑揚を織り込みつつも淡々とした佇まいはかなり上等。アン・ブリッグスやアーチー・フイッシャーのカヴァーと、ゲール語のトラッド＆オリジナル・チューンの並びも自然で、近年のこの線の中では出色の好盤と思う。素晴らしい！。
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輸入盤
(Trad&Folk/Scottish&Gaelic Trad,SSW / Digi-Pack CD(2017) / Machair Records/UK)
Julie Fowlis(vo,shruti-box,uklele,wsle)
Eamon Doorley(g,bzki,vla,per)
Tony Byrne(g)
Donald Shaw(p,hnum)
Ewen Vernal(d-b)
Duncan Chisholm(fdl)
Aoife Ni Bhriain(vla,fdl,vo)
Su-a Lee(cello)
Michael McGoldrick(fl,wsle)
Donal Lunny(bdrn)
Mary Chapin Carpenter(vo)
Muireann Nic Anhlaoibh(vo)
Gillebride MacMillan(vo)
Greg Lawson(vln)
Fiona Stephen(vln)
Kobus Frick(vln)
Rhoslyn Lawton(vla)
Produced by Julie Fowlis & Eamon Doorley
収録曲目
01.A Phiuthrag's A Phiuthar (0 Sister, Beloved Sister)
02.Camarinas
03.Fear A' Bhrochain / Domhnall Binn (THe Porridge Man / Sweet-Voiced Donald)
04.Dh'eirich Mi Moch, B' Fhearr Nach Do Dh'eirich (I Arose Early, Would That I Hadn't)
05.Go Your Way
06.Dh'eirich Mi Moch Madainn Cheothar (I Arose Early On A Misty Morning)
07.Windward Away
08.Theid Mi Do Loch Alainn (I'll Go To Lochaline)
09.Oran An Roin (Seal Song)
10.An Aghaidh Failte Na Mor-Thir (Response To Failte Na Mor-Thir)
11.Cearcall Mum Ghealaich (Circle About The Moon)
