UKのシーリー・コート・デジタルから、テクスチャー紙見開きデジスリーヴでのリシュー。400枚限定プレス、多分初CD化。クルキッド・オークは、おそらくタイン・アンド・ウィア出身のグループで、72年に結成されたスティーヴ・エヴァンスとポール・バグリーのフォーク・デュオを母体としている。73年以降は3または4人編成で活動、76年と79年に2枚のアルバムをリリースした。本作は、79年にUKエロン・エンタープライズからインディー盤としてリリースされたセカンド・アルバムで、メンバーは、エヴァンス、キース・デヴィッドソン、アラン・グリーンのトリオ編成、プロデュースはスチュ・ラックリー。前作からエヴァンス以外のメンバーが交代していて、演奏力も若干向上している感じだが、スコティッシュ&アイリッシュ・トラッド的マテリアルを基調に、イングランド北東部のエッセンスも交えた正調トラッド方面のサウンド変わらずの感じ。「ロウランズ・オブ・ホーランド」、「ルーシー・グレイ・オブ・アレンデール」、「ウィル・ジョブリング」、「ザ・マクレガース」など、他のトラディシャン達も取り上げてきた『どこかで耳にしたことがあるような』曲も多く、朗々と歌い上げるタイプのよどみないボーカルと、ギター、ホイッスル、ノーザンブリアン・パイプ、フィドル辺りを軸としたシンプルで堅実なアンサンブルのマッチングも悪くない。この線のブリティッシュ・インディー・フォーク然とした素朴な味わい十分で、別の生業を持ちながらも、地元のパブや近隣のフォーク・クラブ・サーキットで演奏していたかも知れないこのようなグループの存在が、イギリスやアイルランドのトラッド&フォーク・シーンの豊な裾野を支えているように思う。
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輸入盤/限定400枚プレス
(Trad&Folk/Scotish&Irish&British Trad / Digi-Sleeve CD(2021 Re-master) / Seelie Court Digital/UK)
Steve Evans(vo,g)
Keith Davidson(northumbrian-pipes,irish-pipes,wsle)
Alan Green(wsle,cittern,fdl,bjo,vo)
Produced by Stu Luckley
収録曲目
01.Bonny Woodhall
02.The Piper’s Chair / The Legacy Jig
03.The Band O’ Shearers / Small Coals And Little Money / Felix The Wrestler
04.The Lowlands Of Holland
05.A' U (Me) Hinny Burd? / Mr. Kennedy North
06.Lucy Grey Of Allendale
07.The Humours Of Tulla / Cois An Ghiorria / Marquis Of Tullibardine
08.Will Jobling / I’ll Never Gan Tae The Dark Cellar Nee Mer
09.Sir John Fenwick (The Flower Among Them All) / Salmon Tails Up The Water
10.The McGregors