ドイツのビーバー・レコード/インアクースティックからのリリース。ボニー・ドブソンは、カナダのケベック州トロント出身の女性シンガー・ソング・ライター(SSW)で、ジェフ・ベック・グループやグレイトフル・デッドもカヴァーした69年の「モーニング・デュー」のヒットで知っている人もいると思う。本作は、10年にリリースされたアルバムで、メンバーは、ボーカル&ギターのボニー、ギター&プロデュース兼任のフリーデマン・ヴィテッカを核に、 ゲリー・ヘイル、ヘニング・シュミード、デヴィッド・モーゼス、リチャード・リー、ウリ・モーリッツ、ブッツ・ダーエン、アニー・グラハム等が曲によって適時参加。前述の「モーニング・デュー」のリメイクも含め、ドイツのスタジオでレコーディングされたオリジナル中心のマテルアルが収録されていて、トラッド色が強かった初期の素朴とは少しテイストを異にするが、『古めかしい瑞々しさ』はほぼそのままというか、ちょっと懐かしい空気感は十二分に担保されている。ちょっと可愛らしい声質と、凛とした高音の伸びと抜けのよい美しいシンギングは健在で、アコギとマンドリンを軸に、ウッドベースやヴァイオリン、ハーモニー・コーラス等が絡むシンプルなアンサンブルのハマりもよく、例えばチューダー・ロッジ辺りに通底する、『北アメリカ大陸出身の人が演るヨーロッパ調のフォーク』的なくぐもり感を堪能出来る。全体としては、70年代後半の日本のニュー・ミュージック系女性ボーカルもの辺りにも通じる、洗練さと田舎っぽさが同居している印象で、「アン・カナディアン・エラント」や「タイム」などのトラッド曲も違和感なく、流していて心地好い好盤と思う。
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輸入盤/デッドストック入荷
(Trad&Folk/Folk,SSW,Swamp/ Jewel-case CD(2010) / Biber Records/German)
Bonnie Dobson(vo,g)
Friedemann Witecka(g)
Gerry Hale(mdln,vln,vo)
Henning Schmied(p)
David Moses(b,kbd)
Richard Lee(b)
Uli Moritz(per)
Butz Daehn(per)
Philippe Geiss(sax)
Annie Graham(vo)
Produced by Friedemann Witecka
収録曲目
01.Morning Dew
02.Land Of The Silver Birch
03.Days Of Reckoning
04.Un Canadien Errant
05.Times To Get Better
06.Stay With Me Tonight
07.The Woman You Call Your Wife
08.The Door Is Open
09.Going Solo
10.Come Any Closer
11.Thyme
12.Someday Soon
13.Again And Again