UKのトーキング・エレファントから、3面開きデジスリーヴでのリリース。アリソン・オドンネル(ウィリアムズ)はダブリン出身のシンガー&シンガー・ソング・ライター(SSW)で、何よりメロウ・キャンドルやフリッバーティギベット、ユナイテッド・バイブル・スタディーズでの活動で知られていると思う。本作は、22年にリリースされたソロ名義フォース・アルバムで、メンバーは、アリソンとプロデュース兼任のアンソニー・ブースターを中心に、アンディ・リートン、バラ・マッカリスター、エオイン・オ・シオンナイト、バーリー・グレン、ゲリー・オ・ショネシー、ユージン・クィン、デヴィッド・コロハン、マリオン・スミス等々が曲によって適時参加。サブ・タイトルに『古代の伝統に基づく新しい曲たち』とあり、トラッドをアレンジしたものなのか、トラッドをモチーフにある程度作り変えたものなのかは、クレジットがないので正確には判らないが、非常にトラッド然としたメロディの曲が多い印象。ギター、マンドリン、バンジョー、フィドル、メロディカ、ホイッスル、イーリアン・パイプ、ボーラン、ダルシマー辺りを軸に、シンセやキーボード、サンプラー等を適時交えたモダン・フォーク調のアンサンブルは、浮ついたところがなく落ち着いた佇まいで、少しお転婆感内包のアリソンのシンギングに見事に寄り添っている。アリソンは、例えばジュディ・ダイブルのように、ある程度の年齢以降の魅力が嫌味なく顕われている1人で、アイリッシュ・トラッドのアンバーな郷愁的情感がアシッド・フォーク調の浮遊感に収束する、ともかくも流していて心地好い好盤と思う。
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輸入盤
(Trad&Folk/Trad,SSW,Acid Folk / Digi-Sleeve CD(2022) / Talking Elephant/UK)
Alison O'Donnell(vo,bdrn,mldca,shruti,omnichords,hnum)
Anthony Booster(g,b,bjo,mdln,bdrn,kbd,syn,mldca,dcmr,sampler,vo)
Andy Leighton(fdl)
Barra McAllister(wsle,fl)
Eoin O'Cionnaith(u-pipe)
Barrie Glenn(mdln,octomando)
Gerry O'Shaughnessy(sl-g)
Eugene Quinn(bjo)
David Colohan(a-harp,syn)
Marcin Oracki(bdrn)
Joe Smyth(spoons)
Jim Dooley(ds)
Marion Smith(vo)
Tom Finn(vo)
Produced by Anthony Booster
収録曲目
01.Lass From A Distant Shore
02.Farewell To The Strawberry Tree
03.I Wish We'd Sailed On The Jeanie Johnston
04.The Unwelcome Tide Of Tomorrow
05.Splendid Ring
06.Brothers Grey
07.Shout Our Redemption To The Silvery Pines
08.The Man Who Taught The Nation
09.Four Fine Females
10.Scarlet Berries For The Mistle Thrush
11.The Birds Of Belfast Lough