USAのスニソニアン・フォークウェイズ・レコーディングスから、デジパックでのリリース。アンナ&エリザベスは、バージニア州フロイドを拠点として活動する女性デュオ・ユニットで、主にアパラチア山脈地方のトラッド・チューンを採取して演奏活動を行っているようだ。本作は、18年にリリースされたサード・アルバムで、スタジオ盤としては前作「アンナ&エリザベス」から3年振りの作品。メンバーは、アンナ・ロバーツ・ゲヴァルト、エリザベス・ラプリールの2人を中心に、曲によってベンジャミン・ラザー・デイヴィス、スーザン・アルコーン、ジム・ホワイト、アダム・ドットソン、クリーク・シュリー、アレク・スピーゲルマン、ジャレット・ギルゴア、アーロン・ローチェ等々がゲスト参加、ラザー・デイヴィスとアンナの共同プロデュース。概ね、音響トラッド的様相のサウンドというか、多少のサイケ感を内包しながらもオーセンティックなトラッド然とした方面だった前作までとは、趣を大きく異にしていて様子が違う印象。2人が幼少の頃から慣れ親しんできた、地元ヴァージニアやヴァーモントに伝わるトラッド・チューンを、従来のシンギング、ハーモニー・コーラス、アコギ、バンジョー、ヴィオラに加え、フィールド・レコーディング・サンプラー、ヴォコーダー、シンセ、メロトロン、トイ・ピアノ、10弦ヴァイオリン、エレキ・ギター、ユーフォニウム、トロンボーン等を交えたエレクトロニクス調の演奏とサウンド・メイキングで展開。トラッドの素朴さを損なうことなく担保しつつも、新たな音像を構築している感があって、このサイケ感とトラッド色の融合は非常に見事。全体に漂うアンニュイさも含め文句なしの好盤と思う。素晴らしい!。
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輸入盤
(Trad&Folk/Trad,Electronics,Acid Folk,Progressive / Digi-Pack CD(2018) / Smithsonian Folkways/USA)
Elizabeth LaPrelle(vo,banjo)
Anna Roberts-Gevalt(vo,vla,g,vcdr,field-recording-kbd)
Benjamin Lazar Davis(moog-b,mltrn,pump-org,vcdr,toy-p)
Susan Alcorn(ps-g)
Jim White(ds)
Adam Dotson(tb,euphonium)
Cleek Schrey(10-vln)
Alec Spiegelman(fl,clnt)
Jarrett Gilgore(sax)
Aaron Roche(sounds,el-g)
Margaret Shipman(voice)
Hanford Hayes(voice)
Helen Hartness Flanders(voice)
Produced by Benjamin Lazar Davis & Anna Roberts-Gevalt
収録曲目
01.Jeano
02.Black Eyed Susan
03.Ripest Of Apples
04.Irish Patriot
05.John Of Hazelgreen
06.Woman Is Walking
07.Virginia Rambler
08.By The Shore
09.Farewell To Erin
10.Mother In The Graveyard
11.Margaret