韓国のビッグ・ピンク・ミュージックから、18年新規リマスター&ペーパースリーヴでのリシュー。コーティング紙ジャケ仕様、インサート入、オビ付。ポエット・アンド・ザ・ワン・マン・バンドは、トニー・コルトン、レイ・スミス(ex.ロード・サッチ,ハッケンサック,etc)、アルバート・リー等が中心となって、68年にロンドンで結成されたグループで、何よりヘッズ・ハンズ・アンド・フィート(HH&F)の前身バンドとして知られているかも知れない。本作は、69年にUKヴァーヴ・フォレキャストからリリースされた唯一のアルバムで、メンバーは、コルトン、スミス、リー、パット・ドナルドソン、バリー・モーガン(ex.ブルー・ミンク,etc)の5人を基本に、曲によってジェリー・ドナヒュー、ニッキー・ホプキンス、ロジャー・コーラム(ex.アグリー・カスタード,ブルー・ミンク,etc)、ウィリアム・デイヴィス、ジョン・ベル等々が適時ゲスト参加、プロデュースはマーティン・B・ワイアット。ドナルドソンとドナヒューはこの後フォザリンゲイで、オリジナル・メンバーだったピート・ゲヴィンはジョディ・グラインド加入の為に抜けて、モーガンが代役を務めたようだ。概ね、スワンプ・フォーク・ロックの範疇という感じだが、そのままHH&Fのファーストに繋がっていく文学的香りのサイケ色と、ブルースとトラッドの要素が混在する楽曲、端正でスワンピーな演奏がいい塩梅のマッチングを見せる。特に、リーのエレキ、スミスのアコギ、ドナルドソンのべースは上等で、コルトンの深いボーカルやホプキンスのピアノのハマりもよく、中々の好盤と思う。
輸入盤
(Blues&Swamp/Swamp,Blues,Folk Rock / Paper-Sleeve CD(2018 Re-master) / Big Pink Music/Korea)
Tony Colton(vo,per)
Albert Lee(el-g,vo)
Ray Smith(ac-g,el-g,vo)
Pat Donaldson(b,vo)
Barry Morgan(ds)
Jerry Donahue(vo)
Nicky Hopkins(p)
Roger Coulam(org)
William Davis(charch-org)
Speedy Aquaye(conga)
John Bell(clnt)
Produced by Martin B. Wyatt
収録曲目
01.Please Me, She's Me
02.The Days I Most Remember
03.Jacqueline
04.Now You've Hurt My Feelings
05.Light My Fire And Burn My Lamp
06.Good Evening Mr. Jones
07.The Fable
08.Ride Out On The Morning Train
09.Twilight Zone
10.Dirty Heavy Weather Road
11.Sackfull O' Grain