UKのアコニー・レコードからのリリース。ジリアン・ウェルチはニュー・ヨーク・シティ出身、デヴィッド・ローリングスはロードアイランド州ノーススミスフィールドのシンガー・ソング・ライター(SSW)で、2人はウェルチがボストンのバークリー音楽大学在籍中に知り合い、ウェルチのバークリー卒業後の92年にナッシュヴィルに移住、ウェルチにローリングスが寄り添うような形でデュオ活動を始めた。本作は、24年にリリースされたデュオ名義セカンド・アルバムで、20年のデュオ名義ファースト「オール・ザ・グッド・タイムズ」に続き、2度目となるグラミー賞のフォーク・アワードを受賞した作品。メンバーは、ボーカル、ギター、ベースのウェルチ、ボーカル、ギター、オルガン、ハーモニカのローリングスを核に、曲によってラス・ポール(ex.グレート・プレーンズ,etc)、ブライアン・アレン、クリス・パウエル(ex.ブキャナン,etc)等が適時参加、プロデュースはローリングス。現在までに、少なくともデイヴ・ローリングス・マシーン名義で2枚、ウェルチのソロ名義で5枚、ローリングスのソロ名義でも3枚は共演というかデュオ的様相の作品があって、本作も2人が共同所有しているウッドランド・サウンド・スタジオでのレコーディングで、非常にリラックスした雰囲気の木漏れ日系スワンプ・フォーク調サウンドを展開。ある意味、南部のレイドバック感十分だが、同時にダレダレにはならない緊張感もちゃんと担保されていて、的を射たシンプルさの引き締まったアンサンブルと、淡いくぐもった情感がいい塩梅のマッチングで同居。今までに2回もグラミー賞を受賞しているビッグ・ネームということを抜きにしても、流していて素直に心地好い好盤と思う。カナダ・プレス盤
輸入盤
(Folk&Folk Rock/Swamp,SSW / Jewel-case CD(2024) / Acony Records/USA,Canada)
Gillian Welch(vo,g,b)
David Rawlings(vo,g,org,hmca)
Russ Pahl(ps-g)
Brian Allen(b)
Chris Powell(ds)
Produced by David Rawlings
収録曲目
01.Empty Trainload Of Sky
02.What We Had
03.Lawman
04.The Bells And The Birds
05.North Country
06.Hashtag
07.The Day The Mississippi Died
08.Turf The Gambler
09.Here Stands A Woman
10.Howdy Howdy