UKのフレッジ・リングから、71年頃の未発表曲5曲をボーナスで加えての、07年新規リマスター&デジパックでのリシュー。アンディ・ロバーツはロンドン近郊のハーロウ出身のギタリスト兼シンガー・ソング・ライター(SSW)で、何よりリヴァプール・シーン、エヴリワン、プレインソング等々での活動で知られていると思う。ロイー・ハーパーを始めとして、数多のレコーディング・セッションに参加したアコースティック・ギターの名手。本作は、73年にUKエレクトラからリリースされたフォース・ソロ・アルバムで、メンバーは、ギター&ボーカルのロバーツを軸に、ズート・マネー、B.J.コール、元フォザリンゲイのパット・ドナルドソンとゲリー・コンウェイの5人を基本として、曲によってパトゥーのオリー・ハルソール、ミック・カミンスキー、ソニー・フランシス等々が適時参加、プロデュースはサンディ・ロバートン。概ね、ど真ん中に近いスワンプ・フォーク・ロックを展開していて、SSW的なメロディアスさの楽曲とバンド感十分の演奏が、非常いい塩梅のマッチングを見せる。枯れた味わいや木漏れ日感をある程度担保しつつも、適度なブルース色を交えながら、スワンピーなレイドバック感がバンド感十分のカッコいい演奏に収束。このアンサンブルの感じは、例えばザ・バンド辺りにも通じる上等さで、ゆるさとシブさを兼ね備えた申し分のないサウンド。前作「アーバン・カウボーイ」と共に、スワンピー・フォーク・ロック/ルーツ・ミュージックの線としては文句なしの好盤と思う。カッコよし!。
輸入盤/デッドストック入荷
(Folk&Folk Rock/Swamp,SSW / Digi-Pack CD(2007 Re-master) / Fledg'ling/UK)
Andy Roberts(vo,g,b)
Zoot Money(p,org)
Mick Kaminski(vln)
B.J.Cole(ps-g,dobro)
Pat Donaldson(b)
Gerry Conway(ds)
Olly Halsall(g)
Sonny Francis(org)
Ray Wehrstein(sax)
Produced by Sandy Roberton
収録曲目
01.Speed Well
02.Clowns On The Road
03.Lord Of The Groves
04.Bottom Of The Garden
05.Kid Jealousy
06.The Great Stampede
07.High Time
08.Home In The Sun
09.(53 Miles From) Spanish Town
bonus track:
10.Home At Last
11.Lost Highway
12.Living In The Hills Of Zion
13.New Karenski
14.Having A Party