UK/EUのエソテリック・レコーディングスから、21年新規24ビット・リマスター、CD+DVDの4面開きデジパックでのリシュー。ジョン・アンダーソンはランカシャー州アクリントン出身のボーカリストで、何よりイエスでの活動で知られるビッグ・ネーム。本作は、76年にUKアトランティックからリリースされたソロ名義ファースト・アルバムで、確か邦題は「サンヒローのオリアス」、CDにリマスター音源、DVD(NTSC/R0)に5.1サラウンド&ハイレゾ音源を収録した2枚組。ボーカル、ギター、マンドリン、ブズーキ、サズ、キーボード、メロトロン、マリンバ、パーカスその他ほぼ全てのパートをアンダーソンが1人で担当、曲によってブライアン・ゲイローがエレクトロニクス、ケン・フリーマンがストリングスで適時参加、スリーヴ・イラスト&デザインはデイヴ・ロー。ロジャー・ディーンが「こわれもの」のスリーヴで描いた、遊翼飛行船での旅ストーリーを基調としたコンセプト作品で、非常に涼やかなフォーキー・プログレ調のサウンドを展開。もしかして、結果的にメンバーにも巷にも今一つの評価となった、イエスの「海洋地形学の物語」の続編のようなことをやりたかったのかどうかは判らないが、全編に渡ってしっとりしたケルティック感内包の民族音楽色と、キャッチーで洗練されたプログレ色が交叉していて、晴れやかで肯定的な祝祭感十分のサウンドスケープは流していて存外に心地好い。「リレイヤー」後のイエスのメンバーたちの一連のソロ・アルバム群は、まんまイエス的なハード・シンフォニック方面を期待するとスカされるかも知れないが、本作、クリス・スクワイアの「未知への飛翔」、パトリック・モラーツの「i」、アラン・ホワイトの「ラムシャックルド」はどれも各々秀逸で、実はけっこうな好盤と思う。
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輸入盤
(Progressive/Folk,Symphonic,Pops / Digi-Pack CD+DVD(2021 24bitRe-master&Re-mix) / Esoteric/UK,EU)
Jon Anderson(vo,g,mdln,sitar,tampuri,bzki,saz,kbd,mltrn,mrba,xyl,tabla,per,etc)
Brian "It's Going Now" Gaylor(electronics)
Ken Freeman(strings)
John Martin(co-ordination,equipment,goodies)
Produced by Unknown
収録曲目
(CD/The Original stereo mix remastered):
1.Ocean Song
2.Meeting (Garden Of Geda) / Sound Out The Galleon
3.Dance Of Ranyart / Olias (To Build The Moorglade)
4.Qoquaq En Transic / Naon / Transic To
5.Flight Of The Moorglade
6.Solid Space
7.Moon Ra / Chords / Song Of Search
8.To The Runne
(DVD/New 5.1 Surround Sound up mix & High Resolution Stereo mix):
1.Ocean Song
2.Meeting (Garden Of Geda) / Sound Out The Galleon
3.Dance Of Ranyart / Olias (To Build The Moorglade)
4.Qoquaq En Transic / Naon / Transic To
5.Flight Of The Moorglade
6.Solid Space
7.Moon Ra / Chords / Song Of Search
8.To The Runne