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UKのマッドフィッシュ／カリアンドラ・レコードから、デジパックでのリシュー。イアン・アンダーソンはエジンバラ出身のシンガー兼マルチ奏者で、何よりジェスロ・タルでの活動で知られていると思う。67年のタル結成以降、基本的にはタル一筋だが、ロバート・クラインやチャーリー・ダニエルズ、ロンドン・シンフォニー・オーケストラとの共演、ソロ・アルバム、マディー・プライアーのプロデュースなども含め、現在も活動を続けるビッグ・ネーム。本作は、14年にUKのK・スコープからリリースされたソロ名義アルバムだが、タルの72年フィフス「シック・アズ・ア・ブリック」、12年のソロ前作「シック・アズ・ア・ブリック2」に続く、『ジェラルドの汚れなき世界』第3弾。メンバーは、アンダーソン、フローリアン・オパーレ、ジョン・オハラ、デイヴィッド・グーディア、スコット・ハモンドの5人編成を基本に、1曲でライアン・オドンネルがゲスト参加、プロデュースはアンダーソン。ジェラルド・ボストックなる1人のイギリス人の人生を通して、架空の出来事も交えた『大英帝国』の歴史を、キリスト以前から21世紀までのスパンで綴るコンセプト・ストーリーで、英国然としたシニカルさ十分のストーリーとプログレ然としたタル的アンサンブルが交叉。というか、全員14年当時のタルのメンバーで、楽曲もアレンジもタル調全開、演奏も当然ながらほとんどタルという印象。ゆえに、何かしらタルとは違う『アンダーソンのソロ』的なものを期待するとほとんどスカされるが、逆に『タル的』なものを望む向きにはどストライクかも知れず、ともかくも「ジェラルド第3弾」として素直に楽しめる。
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輸入盤
(Progressive/Symphonic,Blues,Psyche,Folk / Digi-Pack CD(2019) / Madfish/Calliandra/UK)
Ian Anderson(vo,fl,ac-g)
Florian Opahle(el-g)
John O'Hara(p,org,kbd,acdn)
David Goodier(b)
Scott Hammond(ds)
Ryan O'Donnell(vo)
Produced by Ian Anderson
収録曲目
Part One : Chronicles:
01.Doggerland
02.Heavy Metals
03.Enter The Uninvited
04.Puer Ferox Adventus
05.Meliora Sequamur
06.The Turnpike Inn
07.The Engineer
08.The Pax Britannica
Part Two : Prophecies:
09.Tripudium Ad Bellum
10.After These Wars
11.New Blood, Old Veins
Part Three : Revelations:
12.In For A Pound
13.The Browning Of The Green
14.Per Errationes Ad Astra
15.Cold Dead Reckoning
