ドイツのレパートリーから、11年新規リマスター&限定ペーパースリーヴでのリシュー。見開き紙ジャケ仕様で、音質はクリアで迫力もあって非常によい。カーヴド・エアは、フランシス・モンクマン、ロブ・マーティン、フローリアン・ミクサの3人が在籍していたシジフォスを母体としたグループで、69年にダリル・ウェイが加入後、新たなサウンドを目指してテリー・ライリーの作品名からカーヴド・エアに改名。70年にガルト・マクダーモットのミュージカルに演奏で参加したことが契機となって、マクダーモットのロック・ミュージカル「ヘアー」に出演していたソーニャ・クリスティーナが加入した。本作は、70年にUKワーナーからリリースされたファースト・アルバムで、メンバーは、前述のソーニャ、ウェイ、モンクマン、マーティン、ミクサの5人編成、プロデュースはマーク・エドワーズ。当時、レコード会社間の争奪戦の結果ワーナーに決まったわけだが、初回アナログLPがピクチャー・レコードだったことからも、制作サイドの期待度はかなり高かったようだ。ハード・ロックとクラシカル・ロックがミックスされた感じの華麗なバックに、お転婆感満点のソーニャのボーカルが舞う、ちょっと独特のプログレ・サウンドを展開していて、けっこう荒削りな部分もあるがかなり面白い。ヴァイオリンを本格的に導入して、クラシックの要素を派手なアレンジでロックと融合させ、プログレッシヴ・ロックの1つの型を確立した第一世代のバンドで、嫌味のないポップネスを放つ楽曲とハードな演奏が交叉する素直にカッコいい好盤と思う。
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輸入盤/デッドストック入荷
(Progressive/Symphonic,Psyche,Hard,Pops / Paper-Sleeve CD(2011 Re-master) / Repertoire/German)
Sonja Kristina(vo,ac-g)
Francis Monkman(g,kbd)
Darryl Way(vln,kbd,vo)
Rob Martin(b)
Florian Miksa(ds)
Producerd by Mark Edwards
収録曲目
01.It Happened Today
02.Stretch
03.Screw
04.Blind Man
05.Vivaldi
06.Hide And Seek
07.Propositions
08.Rob One
09.Situation
10.Vivaldi With Cannons