UKのエソテリック・レコーディングスから、72年のアルバム未収シングルやフランス語&イタリア語ヴァージョン音源3曲、ベルギーとオーストリアのTVスタジオ・ライヴ映像7曲をボーナスで加えての、18年新規リマスター&3面開きデジパック&2枚組でのリシュー。カーヴド・エアは、フランシス・モンクマン、ロブ・マーティン、フローリアン・ミクサの3人が在籍していたシジフォスを母体としたグループで、69年にダリル・ウェイが加入後、新たなサウンドを目指してテリー・ライリーの作品名からカーヴド・エアに改名。70年にガルト・マクダーモットのミュージカルに演奏で参加したことが契機となって、マクダーモットのロック・ミュージカル「ヘアー」に出演していたソーニャ・クリスティーナが加入した。本作は、72年にUKワーナーからリリースされたサード・アルバムで、CD+DVDのデラックス・エディション。メンバーは、前作からのソーニャ、モンクマン、ミクサ、ウェイに、新たにマイク・ウェッジウッド(ex.キャラヴァン)を加えた5人編成が基本で、曲によってフランク・リコッティ等々が適時ゲスト参加、コリン・コールドウェルとバンドの共同プロデュース。ファンタスマゴリアとは、19世紀末から20世紀初頭にかけて、フランスやイギリスで流行った幻灯機で、悪魔や幽霊の姿をヴィジュアル化して話題となったのだが、妙に妖しい美しさを放つ「マリー・アントワネット」や「ファンタスマゴリア」、哀愁のブリティッシュ・フォーク的名曲の「メリンダ」、炸裂の「チーター」、独特のフワフワした感触の「多少の違い」や「ほかにもっと」、ゴング的な「霊魂」など、全体にエレガントで雰囲気のよい、ある意味個性的な好盤と思う。このバンドはベーシストのメンバー・チェンジが多いが、本作と次作のウェッジウッドは非常に上手く、演奏も熟れてきていて素直にカッコいい。また、今回初出のオーストリアTV映像もけっこう楽しめる。DVDはNTSC/R0で、普通にDVDプレイヤーで観れる。EUプレス盤
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輸入盤
(Progressive/Symphonic,Psyche,Pops / Digi-Pack CD(2018 Re-master)+DVD(NTSC/R0) / Esoteric/UK,EU)
Sonja Kristina(vo,ac-g)
Francis Monkman(g,kbd)
Darryl Way(vln,kbd,vo)
Mike Wedgwood(b,ac-g,vo)
Florian Miksa(ds)
Frank Ricotti(vib)
Annie Stewart(fl)
Jim Watson(tp)
Paul Cosh(tp)
Alan Gout(tb)
David Purser(tb)
Produced by Curved Air & Colin Caldwell
収録曲目
(Disc1/CD):
01.Marie Antoinette
02.Melinda
03.Not Quite The Same
04.Cheetah
05.Ultra-Vivaldi
06.Phantasmagoria
07.Whose Shoulder Are You Looking Over Anyway?
08.Over And Above
09.Once A Ghost, Always A Ghost
bonus track:
10.Sarah's Concern (1972 single)
11.Marie Antoinette (French Lyrics Version)
12.Melinda (More Or Less) (Italian Lyrics Version)
(Disc2/DVD):
"Pop Shop - RTBF Television, Belgium, Recorded in April 1972":
01.Marie Antoinette
02.Propositions
03.Melinda (More Or Less)
04.Vivaldi
"Spotlight - ORF TV Austria 22nd October 1972":
05.Melinda (More Or Less)
06.Phantasmagoria
07.Ultra-Vivaldi