UKのエソテリックから、18年新規24ビット・リマスター&デジパックでのリシュー。音質はクリアで迫力もあってよい。カーヴド・エアは、フランシス・モンクマン、ロブ・マーティン、フローリアン・ミクサの3人が在籍していたシジフォスを母体としたグループで、69年にダリル・ウェイが加入後、新たなサウンドを目指してテリー・ライリーの作品名からカーヴド・エアに改名。70年にガルト・マクダーモットのミュージカルに演奏で参加したことが契機となって、マクダーモットのロック・ミュージカル「ヘアー」に出演していたソーニャ・クリスティーナが加入した。本作は、73年にUKワーナーからリリースされたフォース・アルバムで、メンバーは、ソーニャ、エディ・ジョブソン(ex.U.K.,フランク・ザッパ,etc)、カービィ・グレゴリー、マイク・ウェッジウッド(ex.キャラヴァン,etc)、ジム・ラッセルの5人編成を基本に、曲によってフランク・リコッティ等々の打・管楽器が適時ゲスト参加、プロデュースはマーティン・ラシェント。何はともあれジョブソンのデビュー作品で、ハード・ロック調のギターにより前3作に比べ明らかにブルージーなロック色が強くなっている印象。プログレとは言い難いナンバーもあるが、カービィのハードなギターとウエッジウッドのドライヴするメロディアスなベース、ジョブソンのプログレ然としたヴァイオリン&キーボードを中心とした演奏は、全体的にわりと素直にカッコいい。巷では、ハード&ドラマティックなシンフォニック・プログレのお手本ともいえる3曲目の「メタモルフォシス」に人気が集まるようだが、確かにプログレ的カッコよさが集約されているかも知れない。EUプレス盤
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輸入盤
(Progressive/Symphonic,Hard,Pops / Digi-Pack CD(2018 24bit Re-master) / Esoteric Recordings/UK,EU)
Sonja Kristina(vo,ac-g)
Eddie Jobson(vln,kbd,vo)
Kirby Gregory(g,vo)
Mike Wedgwood(b,ac-g,vo)
Jim Russell(ds,per)
Frank Ricotti(vib)
Annie Stewart(fl)
Jim Watson(tp)
Paul Cosh(tp)
Alan Gout(tb)
David Purser(tb)
Produced by Martin Rushent
収録曲目
1.The Purple Speed Queen
2.Elfin Boy
3.Metamorphosis
4.World
5.Amin
6.U.H.F.
7.Two Three Two
8.Easy