ポーランド/ドイツのオスカー/カルティニから、本作制作時のアウト・テイク1曲と00年のライヴ音源2曲の計3曲をボーナスで加えての、03年新規リマスターでのリシュー。コリン・バースはロンドン出身のベーシスト兼シンガ・ソング・ライター(SSW)で、何よりスティーヴ・ヒレッジ・バンドやキャメルでの活動で知られていると思う。本作は、98年にポーランドのオスカーからリリースされたソロ名義ファースト・アルバムで、メンバーは、バース、アンディ・ラティマー、デイヴ・スチュワートの98年当時のキャメル組を軸に、マシエク・メラー、シモン・ブレジンスキ、ヴォイテク・カロラク、マルチン・ブラシュチェク等々、当時隆盛しつつあったポーランドのプログレ・バンド、キダムとアブラクサスのメンバー達の他、キム・バートン指揮&アレンジによるポズナン・フィルハーモニック・オーケストラやポズナン・ゴスペル・クィンテットが曲によって参加。全曲バースの作曲だが、ブルース基調のメロディアスな曲調と情感、泣きのギターをフューチャーしたシンフォニック調のアレンジ、適度に隙間のある洗練された演奏とバンド感など、全体にかなりキャメル的な印象。ほとんどの曲でラティマーのギターが鳴り響いていて、リズム隊もキャメルなのだから、それはある意味当然の結果なのかも知れないが、この流暢な演奏とエレガントなシンフォニック感のマッチングは素直にカッコよく、全編に漂う淡い郷愁感も非常に心地好い。ボーナスも含め、プログレ愛好家なら素直に楽しめるだろう、キャメル・タイプのブルージー・シンフォニック・プログレ系文句なしの好盤と思う。カッコよし!。
輸入盤/デッドストック入荷
(Progressive/Symphonic,Blues / Jewel-case CD(2003 Re-master) / Oskar/Kartini/Poland,Germany)
Colin Bass(b,vo,g,kbd)
Andrew Latimer(g)
Maciek Meller(g)
Szymon Brzezinski(g)
Wojtek Karolac(org)
Jacek Piscorz(p,org)
Marcin Blaszczyk(kbd)
Zbyszek Florek(kbd)
Jacek Zasada(fl,wsle)
Dave Stewart(ds)
Emila Derkowska(vo)
Tatiana Kauczor(vo)
Poznan Gospel Quintet(choir)
The Members Of The Poznan Philharmonic Orchestra(orchestra)
Orchestra Arranged & Conducted by Kim Burton
Produced by Colin Bass
収録曲目
01.Macassar
02.As Far As I Can See
03.First Quartet
04.Goodbye To Albion
05.The Straits Of Malacca
06.Aissa
07.Denpasar Moon
08.Second Quartet
09.No Way Back
10.Holding Out My Hand
11.The Outcast
12.Burning Bridges
13.Reap What You Sew
14.Trying To Get You
bonus track:
15.Poznan Pie
16.Burning Bridges (live in Poland 2000)
17.As Far As I Can See (live in Poland 2000)