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PICARESQUE OF BREMEN/Tales Of An Alchemist(テイルズ・オブ・アン・アルケミスト) (1985/2nd) (ピカレスク・オブ・ブレーメン/Japan)

国内のアルカンジェロから、82年の新宿JAMでのライヴ音源1曲をボーナスで加えての、21年新規リマスター&紙ジャケ仕様でのリシュー。多分初CD化。ピカレスク・オブ・ブレーメンは、岩手県釜石市出身の栃澤潤を中心とするグループというかユニットで、東京の大学に進学後77年頃から銀角やナイフ・エッジで活動、大学卒業後の82年にソロ・アルバム「Neo Conservatism」制作、その後ピカレスク・オブ・ブレーメン結成という流れらしい。本作は、85年に日本DMR(ダンス・ミュージック・レコード)からリリースされたセカンド・アルバムで、オロジナル・リリック・インサート入、ライナーは不思議音楽館の井上立人と井上マサヲ。メンバーは、ベース、ドラム&ドラム・マシーン、ボーカル、ギター、キーボード、ヴァイオリン、ギズモトロン、プロデュース兼任の栃澤、クラリネット&フルート、ボーカルの西村聡子、ギターの中野秀俊の前作と同じ3人で、スリーヴの絵は中野。概ね、前作の屈折感はほぼそのまま担保しつつ、プログレ、メタル、ニュー・ウェイヴ、エレポップ等々の要素が混在するゴッタ煮サウンドを展開していて、ドラム・マシーンの導入により、演奏とアレンジは随分とスッキリして安定した印象。ところでしかし、ボーカルやヴァイオリンの素人臭さは変わらずで、けっこう流暢なメタル調ギターとのミスマッチ感や、ハード調リフ&フレーズとプログレ調アレンジ、歌謡曲調ボーカル・メロの煮えきらないハマらなさ加減は、ともかくも屈折感十分。女型アンドロイドを自分好みにカスタマイズしていく科学者の男を、中世の錬金術師に擬えたトータル・コンセプト的内容で、全体に漂う80年代インディーズ系のチープな空気感も味わい深く、前作同様に日本のプログレ系愛好家ならけっこう楽しめると思う。

アルカンジェロ盤/国内プレス(Japanese-pressing CD)
(Progressive/Symphonic,Hard,Psyche,Pops / Paper-Sleeve CD(2021 Re-master) / Arcangelo/Japan)

PICARESQUE OF BREMEN/Tales Of An Alchemist(テイルズ・オブ・アン・アルケミスト) (1985/2nd) (ピカレスク・オブ・ブレーメン/Japan)

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3,080円 (税込)

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PICARESQUE OF BREMEN/Tales Of An Alchemist(テイルズ・オブ・アン・アルケミスト) (1985/2nd) (ピカレスク・オブ・ブレーメン/Japan)

栃澤潤(b,ds,vo,g,kbd,vln,gizzmo)
西村聡子(el-clnt,fl,vo)
中野秀俊(g)

Produced by 栃澤潤


収録曲目
1.T.2 - 1064α (Born)
2.地球最後の男
3.細菌輸送機の帰還 (Monster In The Air)
4.森の仔熊 (Instrumental)
5.戒厳令下の散策
6.Bedside Fairy
7.T.2 - 1064α (Break Down)

bonus track(1982 live):
8.Caravan

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