国内のアルカンジェロからのリリース。曇ヶ原は池袋を拠点とするグループで、石垣翔大のギター弾語りが13年にバンド編成に発展、『日本語によるプログレッシブハードフォーク』を標榜して、16年にファースト「独言独笑」をリリースした。本作は、26年にリリースされたサード・アルバムで、メンバーは、詩音、ヴァイオラ伊藤(ex.痛郎)、a_kira(ex.マリア観音,J・A・シーザーと悪魔の家)、西平匠杜(ex.クウチュウ戦,例のK)、山岸宏誠の5人編成。創設者でメイン・コンポーザーだった石垣が25年に脱退、伊藤とa_kiraが中心となってバンドを立て直し、新たなラインナップでの1枚目で、伊藤政則の推薦文のオビ掲載など、レーベル側も力が入っている感じ。日本のフォーク的情感と、ブリティッシュ的プログレ&ハード色の融合路線は、基本的には変わらずというか、石垣在籍時よりはギラギラ&ジメジメ感は薄いが、アンサンブル自体はタイトさとソリッドさが増して、より洗練されて派手になっている印象。本作での日本的情感は、例えば因幡晃辺りのゴツくて生々しいフォーク方面から、村下孝蔵辺りの少しアーバンなニュー・ミュージック方面への移行という感じで、そこにプログレ調洪水メロトロンやブリティッシュ・ハード感、Jロック調の当世風コンパクト感を織り込んだ面白い仕上がり。ギターとキーボードを軸とした分厚いアンサンブルは、ある意味ジャパニーズ・プログレの王道的シンフォニック感も十分で、その線のプログレ愛好家はまず持って楽しめるのではと思う。
アルカンジェロ盤
(Progressive/Symphonic,Hard / Jewel-case CD(2026) / Arcangelo/Japan)

詩音(vo)
ヴァイオラ伊藤(g)
a_kira(kbd)
西平匠杜(b)
山岸宏誠(ds)
Produced by Unknown
収録曲目
1.夢の断章
2.降り注ぐ百万の残滓
3.赤い海
4.ヘマタイトの血脈
5.過ぎ去りし日々の中で
6.宛名のない夜更けに
7.大地の果て
8.夢幻泡影



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