国内のアストゥーリアス・レコードから、大山本人がリミックス&リマスタリングを施し、さらに「ダンサ・ダス・ボルボレタス」の14年リミックス・バージョンをボーナスで加えての、ペーパースリーヴでのリシュー。コーティング紙ジャケ仕様。リアレンジや再録はないが、クリアで奥行きが出ている印象。本作は、08年にリリースされたアストゥーリアスのセクス・アルバムで、各種ギター、マンドリン、チェロ、ベース等々の弦楽器から、各種キーボード、グロッケンシュピール、パーカス、プログラミングまでマルチにこなす大山曜を軸に、曲によって新月の津田治彦と花本彰、Lu7の栗原務、FLAT122の平田聡、アコースティック・アストゥーリアスの面々等が適時参加。アコースティック&エレクトリック・ギターの音色やフレーズ、ミニマリスティックなフラグメントをフラクタル構造で展開するアレンジ、いかにも多重レコーディング的な時間の積み重ねによる濃密感とフィクション性は、端的にいってマイク・オールドフィールドを彷彿させられる。大山本人がどの程度意識しているかは判らないが、多少のジャパニーズ・プログレ的エッセンスも織り交ぜられてはいるものの、70年代のマイク・オールドフィールドっぽいという形容が最も当てはまるだろうし、そう思って聴いて差し支えない感じ。ギター、ピアノ、シンセ、メロトロン、女性ヴォイス、チェンバー・アンサンブル、パーカス、ドラム等々によって、次々と繰り出される流暢なプログレ的展開はともかくも濃密で心地好く、相変わらず優等生的でスマート過ぎて毒はないが、緩急のクッキリしたアンサンブルの緻密さは素直に圧巻。バカテク・フュージョン系としてもいける、インスト・プログレ系の好盤と思う。台湾プレス盤
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アストゥーリアス盤
(Progressive/Symphonic,Fusion / Paper-Sleeve CD(2014 Remix&Re-master) / Asturias Records/Japan)
Yoh Ohyama(ac-g,el-g,b,mdln,kbd,glocken,harp,cello,per,programming)
Haruhiko Tsuda(el-g)
Tsutomu Kurihara(el-g)
Satoshi Hirata(el-g)
Akira Hanamoto(mltrn)
Yoshihiro Kawagoe(p)
Kyoko Itoh(vln)
Misa Kitatsuji(vln)
Kaori Tsutsui(clnt,rcdr)
Shigezo Sasaki(ds)
Aya Nasuno(per)
Kanako Ito(vo)
Hassy(vo)
Produced by Yoh Ohyama
収録曲目
"Part1" :
01.Spirits/精霊の踊り
02.Revelation/啓示
03.Reincarnation/輪廻転生
04.Fountain/源流
05.Woods/迷いの森
"Part2" :
06.Pilgrimage/巡礼
07.Paradise/雲上の楽園
08.Storm/嵐
09.Soul Trees/木霊
10.Dawn/夜明け
bonus track:
11.Dance Das Borboletas 2014/ダンサ・ダス・ボルボレタス 2014