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ドイツEMI/ハーヴェストから、76年のシングルB面(アルバム未収の75年のライヴ)と未発表曲1曲の計2曲をボーナスで加えての、02年新規リマスターでのリシュー。トリアンヴィラートはケルン出身のグループで、ユルゲン・フリッツが中心となって69年に結成されている。SFFやトリトーナス等々とともにジャーマン・ロックのザ・ナイス、ELPフォロワーとして、日本でもわりと知名度のある存在と思う。本作は、75年にドイツのハーヴェストからリリースされたサード・アルバムで、確か邦題は「スパルタカス」。メンバーは、前作と同じフリッツ、ヘルムート・ケレン、ハンス・バセルートのトリオ編成で、前作のようなゲスト参加はなく3人だけでの演奏。紀元前73～71年の古代ローマで、奴隷身分の剣闘士(グラディエイター)でありながら貴族階級に対して反乱を起こした、スパルタカス(スパルタクス)をモチーフにしたトータル・コンセプト・アルバム。適度にキャッチーでクラシック色も交えた楽曲を、よく練られた構成とアレンジで展開していて、軽快かつ華麗なオルガンを核とした分厚いキーボード群と、堅実でノリのよいリズム隊による演奏は、ともかくも流暢で上手い。全体に、メロディアスさやドラマティックさが非常にプログレ然としていて、随所に鏤められたELP感も嫌味なくハマっている印象。数あるELPフォロワー路線の作品の中でも、最も完成度の高い作品の1つで、トリアンヴィラートとしても最高作かも知れない。
輸入盤／デッドストック入荷
(Progressive/Symphonic,Classic,Pops / Jewel-case CD(2002 Re-master) / EMI/Harvest/German)
Jurgen Fritz(org,syn,p,el-p)
Helmut Kollen(b,vo,ac-g,el-g)
Hans Bathelt(ds,per)
Producerd by Jurgen Fritz
収録曲目
01.The Capital Of Power
02.The School Of Instant Pain:
a.Proclamation
b.The Gladiator's Song
c.Roman Entertainment
d.The Battle
03.The Walls Of Doom
04.The Deadly Dream Of Freedom
05.The Hazy Shades Of Dawn
06.The Burning Sword Of Capua
07.The Sweetest Sound Of Liberty
08.The March To The Eternal City:
a.Dusty Road
b.Italian Improvisation
c.First Success
09.Spartacus:
a.Superior Force Of Rome
b.A Broken Dream
c.Finale
bonus track:
10.The Capotal Of Power (1975 live)
11.Showstopper (1976 single)
