ドイツのロング・ヘアーから、10年リマスターでのリリース。マイナス・トゥーはマンハイム出身のデュオ・ユニットで、ギュンター・キュールヴァイン(ex.ジャーン,etc)とヴァルター・ヘルビヒによって71年に結成されている。リアル・タイムでの作品リリースはなく、73年には解散してしまったようだ。本作は、タイトル通り72年7月21日のSWFラジオ放送用スタジオ・ライヴ音源で、おそらく放送されなかったアウトテイク1曲をボーナス収録、全て初出と思われる。メンバーは、オルガン&ボーカルのキュールヴァインとドラム&コーラスのヘルビヒのデュオ編成で、達者かつ饒舌なハモンド・オルガン、少しソウルフルで粘っこいボーカル、ジャジーで安定したドラムによる、さりげなくバカテクなオルガン・プログレを展開。スタイルとしてはシックスティ・ナインと同じだが、シックスティ・ナイン程の派手なクラシック色やハード色は感じられず、楽曲自体はムーディでジャズ・ロック色を内包したサイケ感の方が強い印象。ところがしかし、畳み掛けるアレンジはドラマティックなプログレ感十分で、キース・エマーソン近似の音色も多く、ともかくもオルガンは上等で素直にカッコいい。ドラムもドカスカ系ではないものの、間が的確でノリもよく、出番はそれ程多くないが玄人好み的に上手いボーカルも含め、サイケ感が担保されたジャズ・ロック系のオルガン&ドラム・デュオ・サウンドの好ライヴ盤と思う。この後、キュールヴァインはジャズ畑のセッション活動へ、ヘルビヒはブラッシー・ブリュー、カメレオンへ。尚、ヘルビヒがナイン・デイズ・ワンダーやアエラに参加していたとの情報もあるが、確認出来なかった。
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輸入盤/デッドストック入荷
(Progressive/Symphonic,Jazz Rock,Psyche / Jewel-case CD(2010 Re-master) / Long Hair/German)
Gunter Kuhlwein(vo,org,kbd)
Walter Helbig(ds,per,vo)
Produced by SWF
収録曲目
1.Sticks And Keys
2.Differences
3.First Romance
4.Welcome For You
bonus tack:
5.Differences (live)