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ドイツのMIG/メイド・イン・ジャーマニーから、24年新規リマスター＆3CDでのリシュー。イーラ・クレイグはオーストリアのリンツ出身のグループで、メロディアスというビート系バンドにいたハラルド・ズッシェラダーとホルスト・ウェバー、アコーディオンのユース・チャンピオンだったゲルハルト・エングリッシュ、チャンピオン・ジャック・デュプリーのバック・バンドにいたイギリス帰りのハインツ・ゲルストメアー等が中心となって70年に結成されている。本作は、76年のセカンド「ワン・ナイター(CD1)」、77年のサード「ハッツ・オブ・グラス(CD2/1～7曲目)」、78年フォース「ミサ組曲(CD2/8～17曲目)」、80年フィフス「ヴァージン・オイランド(CD3)」の4枚のアルバムをコンパイルした3枚組で、オリジナルはセカンドとサードがドイツ・ヴァーティゴ、サードがドイツ・フィリップス、フィフスがドイツ・アリオラ。メンバーは、セカンドがズッシェラダー、エングリッシュ、フリッツ・ライデルベルガ－、ヒューベルト・シュナウアー、ヒューベルト・ボナーマイヤー、フランク・ヒューバーの6人編成を基本に、曲によって ラオウル・ブルネットが適時ゲスト参加、サードとフォースは前述の6人にウィル・オルトーファーを加えた7人編成、フィフスはフォースの7人からボナーマイヤーとヒューバーが抜けた5人編成、プロデュースはセカンド～フォースがバンドとウルリッヒ・ルッツェルの共同、フィフスはバンドのセルフ。セカンド～フォースは、スペイシーなキーボードの洪水と流暢な泣きのギター、リリカルなフルートを中心とした、メロディアス＆クラシカルなシンフォニック・プログレを展開。曲によってはトリプルとなる、メロトロンを交えたキーボード群のベタなプログレ感が、「狂気」以降のピンク・フロイド的な洗練されたブルージーさのポップネスに収束。若干ニッチ・ポップ色が増したフィフスも含め、プログレ愛好家の琴線をくすぐるよいバンドだったと思う。オーストリア・プレス盤
輸入盤
(Progressive/Symphonic,Blues,Pops / Jewel-case 3CD(2024 Re-master) / MIG/German,Austria)
Fritz Riedelberger(g,kbd,vo)all
Hubert Bognermayr(kbd,vo)2,3,4
Hubert Schnauer(kbd,fl,g)all
Harald Zuschrader(kbd,fl,g)all
Gerhard Englisch(b,syn,per)all
Frank Hueber(ds,per)2,3,4
Will Orthofer(vo,ds)3,4,5
Raoul Burnet(conga)2
Producerd by Eela Craig & Ulrich Rutzel(2,3,4), Eela Craig(5)
収録曲目
(CD1):
"One Niter (1976/2nd)" :
01.The Mighty
02.The Nude
03.The Curse
04.The Blessed
05.Longer's Rhyme
06.Benedictus
07.Fuge
08.V.A.T.
09.Morning
10.One Niter
11.Way Down
(CD2):
"Hats Of Glass (1977/3rd)":
01.A Spaceman Came Travelling
02.Hats Of Glass
03.Grover's Mill
04.Chances Are
05.Heaven Sales
06.Holstenwall Fair
07.Cheese
"Virgin Oiland (1980/5th)":
08.The First Minute
09.Beecher's Brook
10.How It Started
11.Carry On
12.Birds Of A Feather
13.Still
14.Pig City
15.Lions Covering The Beaches
16.Love To Hate You, Baby
17.The Seven Minutes
(CD3):
"Missa Universalis (1978/4th)":
01.Kyrie
02.Gloria
03.Credo
04.Sanctus
05.Agnus Dei
06.Amen
