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スペインのゲッセン・レコードから、21年リマスターでのリリース。ノアはオハイオ州セーラム出身のグループで、ポール・ヘスとラリー・デイヴィスが64年に結成した中学生バンドが、ガレージ・バンドのサウンド・バリアーに発展、2枚のシングルをリリース後、71年にマーキーズと合体してノアを結成という流れらしい。本作は、67～72年における関連音源をコンパイルしたアンソロジー集で、72年のオクラ入となったノアのアルバム「ブレイン・サック」全曲(1～5曲目)と、71年のノアのデモ音源(8,13曲目)、67,69年のサウンド・バリアーのシングル両面4曲(9～12曲目)、68年のサウンド・バリアーのデモ音源(6,7曲目)を収録。メンバーは、おそらくノアがヘス、ラリー、マーク・シェイリング、ダニー・ホール、テリー・デイヴィスの5人編成、サウンド・バリアーがヘス、ラリー、テリー、チャック・ジャクソン、マイク・リッフルの5人編成が基本と思われる。ケン・ハマンのプロデュースの下、2日間でレコーディングされたとある「ブレイン・サック」は、ヘヴィ・サイケとサイケ・ハードの狭間を行くB級感満点のサウンドで、音色はチープだが腕は達者なオルガンを軸に、ガナリ系ボーカルとヨレヨレのファズ・ギターが交叉。全体に勢いとヘヴィネスが担保されていて、その線のリスナーならけっこう楽しめる感じ。サウンド・バリアーはわりと典型的なガレージ・サイケ系で、わりとキャッチーな楽曲とノリのよい演奏は悪くない。
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輸入盤
(Psyche/Hard,Garage / Jewel-case CD(2021 Re-master) / Guerssen Records/Spain)
Mark Scheuring(vo,g)
Paul Hess(g,b,vo)
Danny Hall(org,kbd,vo)
Terry Davis(b,vo)
Larry Davis(ds)
Pat Pshsniak(vo)
Chuck Jackson(g)
Mike Riffle(org,kbd,vo)
Produced by Ken Hamann
収録曲目
"The Original "BRAIN SUCK" Album (1972)":
01.Brainsuck
02.Avocados Grumbled
03.Goodbye Earth
04.Wish I Knew My Name
05.Maybe You've Changed / Trouble / Still No Reason
"Singles & Unreleased Demos, 1967-1971":
06.Why Should I Care (SOUND BARRIER demo)
07.We Wanna Be Free (SOUND BARRIER demo)
08.Nature's Lament (NOAH demo)
09.Hey, Hey (SOUND BARRIER 1967 single)
10.(My) Baby's Gone (SOUND BARRIER 1967 single)
11.I Can't Explain (SOUND BARRIER 1969 single)
12.Greasy Heart (SOUND BARRIER 1969 single)
13.Black Mother Nature (NOAH demo)
